なぜカップ麺は保存がきくのか詳しく

① 水分を極限まで減らしている

カップ麺の麺は「フライ麺」または「ノンフライ麺」に分かれます。
いずれも共通しているのは、水分をほぼゼロに近づけている点です。

フライ麺:油で揚げることで水分が飛び、内部が多孔質になります。
ノンフライ麺:高温の熱風で乾燥させて水分を抜きます。

水分が少ないほど、カビや細菌が繁殖できなくなり、長期保存が可能になります。


② 調味料も乾燥または密封されている

スープの素や具材も、粉末化やフリーズドライ加工などで水分を抜いています。
液体スープの場合も、アルミパウチで完全密封されており、外気や光を遮断することで劣化を防ぎます。


③ 容器と包装が外気を遮断

カップはポリスチレンなどの「防湿・防酸化素材」で作られています。
さらに、蓋のアルミフィルムが酸素・湿気・光を遮断。
これにより、酸化による油の劣化や湿気によるカビの発生を防いでいます。


④ 油の酸化を抑える技術

フライ麺では、油の酸化が保存期間を短くする最大の要因になります。
そのため製造後には「脱酸素剤」や「窒素充填」が行われ、袋の中の酸素を減らします。
これにより、油の酸化を遅らせて数ヶ月〜1年の保存が可能になります。


⑤ 雑菌を完全に殺菌している

製造過程では、高温高圧での加熱・揚げ処理を行うため、細菌やカビの胞子が死滅します。
その後は完全に乾燥・密封された状態で包装されるため、再び菌が繁殖することはありません。


⑥ 保存料はほとんど使っていない

意外にも、カップ麺には防腐剤をほとんど使用していません。
「乾燥」「密封」「脱酸素」という三重の保存技術によって、化学的な保存料に頼らなくても長期保存できるのです。


⑦ 賞味期限は「安全+品質」基準

カップ麺の賞味期限(だいたい6か月〜12か月)は、
・安全性(菌が繁殖しない期間)
・品質保持(風味・香り・油の酸化具合)
の両面から設定されています。
つまり、「期限を過ぎても食べられることがある」が、「味は落ちている」状態です。


まとめ

カップ麺が保存できるのは、
・乾燥技術
・密封包装
・酸素除去
・殺菌工程
という“人類の食品保存技術の集大成”だからです。

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