釣った魚をクーラーで冷やす時、氷に直接触れさせていませんか?
実はそれ、魚の鮮度を大きく損ねる原因になります。
原因は「冷凍焼け」。
この現象は見た目だけでなく、味や食感にも悪影響を与えます。
この記事では、冷凍焼けの仕組みと、海水氷を使うことでどう防げるのかを、釣り人目線で詳しく解説します。
冷凍焼けとは何か?
冷凍焼けとは、魚の表面の水分が氷結したまま蒸発し、乾燥・酸化する現象のことです。
一見、冷えているように見えても、実際は「水分が抜け、脂が酸化」しています。
氷点下付近で長時間保存すると、魚の表面が乾燥し、白っぽく変色してカサカサになります。
これがいわゆる「冷凍焼け」。
特に釣りたての魚は身が柔らかく、水分を多く含むため、この影響を受けやすいのです。
氷に直接当てると何が起こるのか
氷は0℃以下。
特に真水の氷は−2℃〜−4℃に達することもあります。
そのため、魚を氷に直に当てると、表面が一瞬で「部分的に凍る」ことがあります。
この時、
・細胞膜が破壊される
・身の水分が逃げる
・解凍時にドリップ(血や旨味成分)が出る
といった現象が発生。
その結果、焼いても刺身でも「旨味が抜けた味気ない身」になってしまいます。
釣った直後は最高の鮮度なのに、これでは非常にもったいないですね。
冷凍焼けを加速させる条件
釣り人のクーラー内では、以下の条件が重なると冷凍焼けのリスクが高まります。
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真水の氷を大量に使う
→ 冷却力が強すぎて魚表面が凍結。 -
魚が氷に直接触れている
→ 一部が「急凍」され細胞破壊。 -
空気に触れたまま保存
→ 酸化と乾燥で変色・劣化。 -
氷が解けて真水がたまる
→ 浸透圧の違いで身がふやける。
こうした状態では、せっかくの釣果も「家庭で解凍した冷凍魚」同然の味になってしまいます。
海水氷なら冷凍焼けを防げる理由
海水氷(かいすいごおり)は、その名の通り「海水を凍らせた氷」です。
釣太郎でも販売しているように、黒潮の天然海水をそのまま凍らせたものが理想的です。
海水氷には、冷凍焼けを防ぐ3つの特徴があります。
① 凍結温度が低く、やわらかい冷却
海水の塩分により、凍結温度は−1.8℃程度。
真水よりも低く、氷がゆるく溶けるため「柔らかく包み込むように」冷やしてくれます。
魚を急に凍らせないため、細胞が壊れません。
② 魚が塩分で守られる
塩分濃度が約3.5%ある海水は、魚の体液に近い環境です。
そのため、身の水分が外に逃げにくく、ドリップもほとんど出ません。
真水のように「浸透圧で水分が吸い出される」ことがないのです。
③ 均一に冷える
氷と海水が混ざることで「全体が冷水浴」のような状態になります。
魚が部分的に氷と接して凍ることがなく、全体が均一に冷やされます。
実際の使い方とコツ
海水氷を正しく使うと、釣果の鮮度は驚くほど長持ちします。
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クーラーの底に海水氷を入れる
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魚をビニール袋やタオルで包む
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さらに上から海水氷をかける
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氷が溶けたら海水を足して温度を一定に保つ
こうすることで、魚が「冷たくても凍らない」理想的な状態を維持できます。
真水氷との比較表
| 項目 | 真水氷 | 海水氷 |
|---|---|---|
| 凍結温度 | 約0℃ | 約−1.8℃ |
| 冷却力 | 強く当たる | ゆるやかで均一 |
| 冷凍焼け | 起きやすい | 起きにくい |
| ドリップ | 多く出る | 少ない |
| 鮮度保持 | 短い | 長持ち |
| 価格(釣太郎) | 1kg 200円 | 同価格で販売中 |
釣り人が知っておくべき保存の鉄則
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氷に直接触れさせない
魚は袋に入れるか、タオルでくるむ。 -
冷水に浸すように冷やす
海水氷がベスト。 -
頭を下にして立てるように保存
血が抜けやすく、ドリップが溜まりにくい。 -
帰宅後はすぐに処理する
内臓を出し、再び海水氷で冷却。
まとめ(要約)
氷に直接当てると、魚は「冷凍焼け」を起こして鮮度が急低下します。
真水氷は冷却力が強く、魚を部分的に凍らせてしまうことが原因です。
一方で、海水氷なら塩分の働きで優しく冷やし、身の旨味を守ります。
釣ったその日の魚を「釣りたての味」で楽しみたいなら、海水氷の使用は必須です。
FAQ
Q1. 真水氷を使う場合、どうすれば冷凍焼けを防げますか?
A. 魚を袋や新聞紙で包んでから氷に乗せるだけでも効果があります。直接触れさせないことがポイントです。
Q2. 海水氷は作れますか?
A. 海辺で海水をペットボトルに入れて凍らせれば自作できます。釣太郎では黒潮の海水を使った「海水氷」を販売しています(1kg200円・3kg400円)。
Q3. 長時間の船釣りでも有効?
A. はい。海水氷は溶けても塩水になるため、長時間の冷却にも安定して効果を発揮します。


