【ヤエン・ウキ釣り】泳いでるのに抱かない!アオリイカがアジを食べない「3つの理由」と対策

アオリイカのヤエン釣りやウキ釣りで、最ももどかしく、そして最も興奮する瞬間。

それは、**「自分の活きアジの周りを、アオリイカが泳ぎ回っているのが見えるのに、

一向に抱こうとしない」**という状況ではないでしょうか。

「そこにいるのになぜ!?」

「こんなに元気なアジなのに!」

と、アングラーはやきもきしてしまいます。

しかし、これは当然の現象です。

アオリイカも生き物。

獲物(アジ)が目の前にあれば、24時間365日いつでも飛びつくわけではありません。

この記事では、アオリイカが見えているのにアジを食べない(抱かない)主な理由と、

その状況を打破するための「次の一手」を分かりやすく解説します。

なぜ?アオリイカがアジを「食べない」3つの理由

海中でアオリイカとアジが対峙している時、イカの頭の中は「食欲」だけでなく、様々な要因が渦巻いています。

理由1:単純に「満腹」である

最もシンプルで、しかし見落としがちな理由です。 アオリイカは獰猛なハンターですが、常に空腹なわけではありません。

  • 直前に食事を済ませた: 私たちアングラーが釣り場に着く少し前に、イワシやキビナゴの群れが回遊し、それをたらふく食べた直後かもしれません。
  • 消化に時間がかかる: 一度大きなアジなどを食べれば、それを消化・吸収するまでは次の捕食活動に移りません。

人間でも、満腹の時に目の前にご馳走を出されても食べられないのと同じです。

この状態のイカは、アジに対して「好奇心」で近づくことはあっても、「食欲」には直結しません。

理由2:「警戒心」が「食欲」を上回っている

これが、アングラーの技術が問われる最も重要なポイントです。

アオリイカは非常に目が良く、賢い生き物です。

「食べたい」という欲求よりも、「危険だ」という警戒心が勝っていると、絶対にアジを抱きません。

イカが警戒する要因とは:

  • 仕掛けの違和感: ヤエンの掛け針、ウキ釣りのハリス(糸)や針が、太陽光や水中の光で不自然に反射している。
  • アジの不自然な動き: 針に付けられたアジの泳ぎ方が、明らかに不自然(例:頭が下がりすぎる、同じ場所をぐるぐる回る)。
  • 釣り人のプレッシャー: 日中の澄み潮(水が透明すぎる)の状況で、水面から釣り人の影や竿の動きが見えてしまっている。
  • 外敵の存在: 近くに青物(ハマチなど)やシーバス、サメなどの天敵の気配を感じている。

この状態のイカは、「食べたいけど、何かおかしい…」とアジの周りをウロウロと偵察するだけで、

最後の一線を越えてきません。

理由3:「時合(じあい)」が来ていない(活性が低い)

アオリイカにも「食事の時間」と「休憩の時間」があります。

「泳いでいる」からといって、必ずしも「捕食モード」とは限りません。

  • 潮止まり: 潮の流れが完全に止まると、海中の酸素量やベイトの動きが止まります。アオリイカも活性が下がり、「休憩モード」に入ることが多いです。
  • 水温の急変: 急な冷たい雨が降った後など、水温が局地的に下がり、一時的に活性が落ちている。
  • 光量の変化待ち: 日中、物陰に隠れてはいるものの、本格的に捕食活動を始めるのは「夕マズメ」の薄暗くなるタイミングを待っている状態。

この場合、イカは「お腹は空いているが、まだ動く(食べる)時間じゃない」と判断し、アジを無視することがあります。


見えてるイカに食わせる「次の一手」(対策)

では、この「じれったい状況」をどう打開すればよいのでしょうか。

対策1:アジを交換する(弱らせる・サイズを変える)

イカの「食欲」ではなく「反射(リアクション)」を誘う方法です。

  • 弱ったアジに変える: 満腹(理由1)や警戒中(理由2)のイカでも、「弱って瀕死の獲物」が目の前にいると、本能的に捕食してしまうことがあります。「こいつなら簡単に食える」と思わせるのです。
  • アジのサイズを極端に変える: 大きなアジを無視するなら、あえて豆アジ(小さいアジ)に変えてみる。逆に、小さいアジに反応が薄ければ、目立つ大きなアジに変えてアピールする。

対策2:「時合」をひたすら待つ

最も重要かつ忍耐のいる対策です。

理由が「時合待ち(理由3)」の場合、アングラーが小細工をするよりも、自然のスイッチが入るのを待つのが一番です。

「潮が止まっているから食わないんだ」と判断したら、焦って仕掛けを動かさず、アジを元気に泳がせ続けます。

そして、潮が動き出した瞬間、今までアジを無視していたイカが、豹変して襲いかかることが本当によくあります。

対策3:仕掛けやアプローチを工夫する(警戒心を解く)

理由が「警戒心(理由2)」だと推測される場合は、アングラー側の工夫が必要です。

  • ハリスを細くする: 見切られている可能性を考え、ハリス(リーダー)をより細い号数に変えてみる。
  • 針を小さくする: アジへの負担を減らし、より自然に泳がせるために針のサイズを落とす。
  • 立ち位置を変える: 自分の影が水面に落ちないよう、立ち位置を数メートル変えてみる。

まとめ

「泳いでいるアオリイカが見える」というのは、それだけで「魚影が濃い」という証拠であり、

絶好のチャンスです。

そこで「なぜ食べないんだ!」とイライラするのではなく、

  • 「満腹なのかな?」
  • 「警戒してる?」
  • 「今は潮止まりだから休憩中か」

と、アオリイカの気持ちになって状況を分析することが、釣果への一番の近道です。

釣太郎みなべ店で現在展示飼育中のアオリイカを観察するのも、この「食べたい時」と

「そうでない時」のリアルな動きを知る絶好の機会になります。

ぜひ、本物の動きを観察して、「次の一手」のヒントを見つけてください。

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