この秋「戻りガツオが少ない・脂がない」その原因を徹底解説!漁場変化・海流・餌環境が影響

秋の海を彩る食の王者、戻りガツオ。

例年、秋口に北上を終えたカツオが南下の途上で沿岸に入ってくるこの時期、

脂がたっぷりと乗った“トロ鰹”的な味わいが期待され、多くの釣り人・漁師・食卓で歓迎されてきました。

しかし、今年はその戻りガツオが「量が少ない」「脂が少ない」

「水揚げが遅い/沿岸に入ってこない」といった声が目立ちます。

なぜ戻りガツオの量・脂が例年通りではないのか?

この記事では、その “なぜ” を、海の変化・餌資源・回遊動態・水温・漁場変化など多角的に分析します。


「戻りガツオ」とは何か?

まず、用語整理から。

“戻りガツオ”とは、春先に黒潮に乗って北上したカツオが、夏〜秋にかけて沿岸域・沖合域で餌を大量に摂り、産卵準備または産卵後に再び南下する過程で漁獲される個体群を指します。

このため「初ガツオ」に比べて体内に脂を蓄えており、鮮やかな身質・深い味わい・高い市場価値を持ちます。 オリーブ人まわし+2高知産かつおの100%藁焼きタタキ通販|久礼大正町市場 山本鮮魚店+2

その戻りガツオが“少ない/脂が少ない”というのは、まさに異例の現象です。


今秋の状況:何が「少ない・脂が少ない」と言われるのか

具体的には以下のような報告・現象があります。

  • 沿岸漁港・一本釣り漁などで例年入るはずの戻りガツオの群れが入らない、また入っても数が少ない。

  • 水揚げされても、腹部の脂のりが例年より薄く、「トロ鰹」と言われるほどの厚みを持たない。

  • サイズが小型寄り、または餌が十分ではないため刺身等で“とろける脂”を感じられない。

  • 漁師・仲買・魚市場関係者から「回遊が遅れている/沿岸直行せず沖に留まっている可能性」などのコメントが出始めています。

これらを踏ま、原因を探っていきます。


原因その1:海流・回遊ルートの変化

戻りガツオの回遊ルートは、黒潮・親潮・暖流・冷水塊・潮目などの海況によって大きく左右されます。 オリーブ人まわし+1

今年は例えば以下のような変化が指摘されています:

  • 黒潮の蛇行・離岸・潮流速度の低下によって、カツオ群の沿岸接岸タイミングが遅れている可能性。

  • 沖合での餌場(イワシ・アジ・キビナゴ群れなど)が本来より沖深く/沿岸から遠い位置に移動しており、カツオが沿岸部に進入しづらい。

  • 水温の高低・塩分・酸素・プランクトンベルトの変化で「餌が豊富なゾーン」が例年とは異なる位置となり、カツオが直行せず、回遊量が減っている可能性。

このような海流・回遊ルートの変化は、「戻りガツオの群れが沿岸に入るタイミング/ルートが

ズレた」 ⇒「量が少ない」あるいは「沿岸到達時期が遅れた」原因のひとつとして非常に有力です。


原因その2:餌資源の減少・質の低下

脂のりが少ないという点では、「餌をしっかり捕食できていない」「餌が少ない」「餌の質(量・栄養)が低い」ことが影響していると考えられます。

戻りガツオの脂乗りは、沿岸域で豊富な小魚・群れ魚を捕食し、体内にエネルギー(脂肪)を蓄えることによって生まれます。 高知産かつおの100%藁焼きタタキ通販|久礼大正町市場 山本鮮魚店+1
今年は下記のような状況が示唆されています:

  • 北日本・中日本近海で「イワシ・サバ・キビナゴなどの群れ魚資源」が例年比で少ない・分散している。

  • プランクトン・ベイト魚の発生時期・量が海水温・栄養塩変動によってズレており、カツオが餌場にとどまって十分捕食できていない。

  • 沿岸近くに入る前に「餌を求めて長距離移動」することで、体力を消耗し、脂を蓄える余裕がない個体が多くなっている可能性。

結果として「沿岸に入っても脂が薄い」「数が少ない・サイズが小さい」といった現象が出ていると考えられます。


原因その3:水温・海水環境の影響

水温・塩分・酸素・海域の層構造もカツオの回遊・餌場形成・脂蓄積に大きく影響します。
例えば:

  • 高水温・低酸素・表層の栄養塩枯渇などによってベイトの発生が遅延・減少し、カツオの活性が落ちる。

  • 海面/中層に冷水塊ができる、または親潮の影響で冷水が入り込むと、カツオが沿岸に入らず深場滞留する可能性。

  • 海流の変化による表層混合や層流の乱れで、イワシ・キビナゴ等の群れが分散することで餌場の密度が下がる。

これらは「戻りガツオが沿岸に入れない」「体脂肪を蓄える条件を満たさない」原因として重要です。


原因その4:漁獲プレッシャー・群れ構造の変化

量が少ないという点では、漁獲圧/群れ構造の変化も無視できません。

  • 沿岸に入る前段階で沖合漁船が多く漁獲を行ったため、「沿岸到達前に数が減った」可能性。

  • 群れの分散・小規模化により、沿岸漁港に入る群れそのものが“薄い群れ”になっている可能性。

  • 産卵・成長段階の環境変化によって「成魚になるまでの資源生産量」が低下しており、回遊群全体として数が少ないという構図。

これにより「少ない」「サイズが小さい」「脂が薄い」という結果につながっている可能性があります。


実釣・水揚げ現場からの声

漁港・漁師・水産関係者のコメントとして、「昨年より沿岸群が遅れている」

「沿岸到達時期が例年より遅く、沿岸での捕食機会が減少している」

「腹部脂が去年並みではない」という声が出ています。

また、釣り人の間でも「戻りカツオ狙いで出船したが、ナブラが小規模」

「サイズが例年と比べてひと段階下がった」「釣れても脂の乗りが感じられない」という報告が増えています。


今後予測と対策

今後予測

  • 海流が正常化/餌資源が回復すれば、遅れて沿岸接岸群が入ってくる可能性あり。

  • ただし、餌資源・群れ構造・水温変化が複雑に絡むため、数の回復・脂の回復には時間がかかる可能性。

  • 「待ちの漁」「沖合探査」「深場探査」が増える可能性あり。

釣り人・消費者としての対策

  • 釣り:沿岸だけでなく「沖合〜湾外」「潮通しの良い沖目」「ナブラ出現ポイント」を視野に入れる。餌場変化を意識した探索が有効。

  • 購入:脂のりを見る際には「腹側の厚み・色・身の照り・背と腹の比率」を確認。例年通りとは言えない年であるため、鮮度・群れ背景も考慮。

  • 調理:脂が薄い個体は“さっぱり”としているため、たたき・マリネ・酢締めなど軽めの調理法が向く。逆に脂がある個体は刺身・塩焼き・照り焼きなど重めの料理法が映える。


まとめ

今年の秋に「戻りガツオが少ない・脂が少ない」という現象は、以下の複数の要因が複合的に作用した結果と考えられます:

  1. 海流・回遊ルートの変化による沿岸接岸の遅れ・量の減少

  2. 餌資源の減少・分散による脂蓄積の機会の減少

  3. 水温・海水環境の変化による餌場・活性の低下

  4. 漁獲プレッシャー・群れ構造の変化による資源量低下

釣り人・漁師・消費者それぞれがこの年の特徴を理解して動くことが、今後の秋カツオシーズンにおいて重要となります。

「今年は戻りガツオだからと安心せず、可能性を分散させて動く」ことが成功の鍵です。

今年の秋に「戻りガツオが少ない・脂が少ない」という現象は、以下の複数の要因が複合的に作用した結果と考えられます:海流・回遊ルートの変化による沿岸接岸の遅れ・量の減少。餌資源の減少・分散による脂蓄積の機会の減少。水温・海水環境の変化による餌場・活性の低下。漁獲プレッシャー・群れ構造の変化による資源量低下。釣太郎

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