最初に
アオリイカ釣りの世界では、「エギング派」と「ヤエン派(活アジ派)」がよく比較されます。
見た目も動きも違うこの2つの釣法。
果たしてアオリイカは、本物のアジとエギ、どちらに本能的に食いつくのか?
そして、テクニック次第で人工エギが本物を超えることはあるのか?
今回はこの永遠のテーマを、科学的・実践的に掘り下げていきます。
目次
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アオリイカの捕食本能
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活アジ(ヤエン釣り)の強み
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エギ(エギング)の魅力と進化
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アオリイカがどちらを選ぶ?比較結果
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テクニック次第でエギが勝つシーン
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まとめ(要約)
1. アオリイカの捕食本能
アオリイカは視覚型ハンターです。
主に以下の要素でターゲットを判断しています。
・シルエット(形と大きさ)
・動き(スピード・リズム)
・波動(揺れの周波数)
・色の変化(反射やコントラスト)
つまり、「動くもの」に対して本能的に反応する生き物です。
エギもこの特性を利用しており、見た目こそ疑似餌でも、動きと光の反射が自然界の小魚を完全再現しているのです。
2. 活アジ(ヤエン釣り)の強み
活アジの最大の強みは、「本物であること」。
アジは自ら泳ぎ、自然な波動を生み出します。
アオリイカが感じ取る微細な水流変化は、人工的に再現不可能なレベル。
特に、
・春の大型シーズン(2〜3kg級)
・警戒心が強い個体
には、アジの“リアルな動き”が圧倒的に有利に働きます。
一方で、活アジを扱うには「生かし管理」「ヤエン投入のタイミング」「電気ウキの調整」などの技術と準備が必要です。
3. エギ(エギング)の魅力と進化
近年のエギは非常に進化しています。
・布の光反射(ホロ・ケイムラ・夜光)
・リアルアイや背中の曲線
・潮流に合わせた沈下スピード設計
・カラーごとの視認性チューニング
さらに、ダートアクション(跳ね上げ)やフォール(沈下)といった**「操る釣り」**により、
生きたアジ以上に“魅せて誘う”ことが可能になりました。
つまり、エギは人工物でありながら演出力で勝負できる武器になったのです。
4. アオリイカがどちらを選ぶ?比較結果
条件をそろえた場合、以下のような結果になります。
| 比較項目 | 活アジ(ヤエン) | エギ(エギング) |
|---|---|---|
| 本物の動き | ◎ | ○(再現可能) |
| 波動・水流 | ◎ | ○ |
| アピール力 | △(受け身) | ◎(攻めの誘い) |
| 操作性 | ×(待つ釣り) | ◎(動かせる) |
| 準備の手間 | × | ◎ |
| 総合釣果(初心者) | ○ | ◎ |
結論として、「自然な動き」ではアジが上、しかし総合的な釣果ではエギが上回るという結果になります。
とくに、初心者や日中の釣りでは「エギのほうが効率的で有利」です。
5. テクニック次第でエギが勝つシーン
アオリイカは状況によって反応が変わります。
エギがアジを上回るのは、以下のようなシーンです。
● 水温が高く活性が高い時
イカが積極的に動く季節(秋)は、リアクションバイトが中心。
ダート(跳ね上げ)やフォールアクションに反応しやすく、活アジよりヒット率が高くなります。
● 風や潮流がある時
アジは流されて不自然な動きをしますが、エギは操作で姿勢を制御できるため、安定した誘いが可能。
● 夜間や濁り潮時
ホロ・夜光・ケイムラといった発光素材により、視認性の低い環境でもアピール力が抜群。
● 広範囲を探る場合
エギングは**ランガン(移動)**で広い範囲を探れます。
待ちのヤエンに比べ、短時間でヒット率を高められます。
6. まとめ(要約)
アオリイカの本能は「動くもの」に反応します。
そのため、本物のアジは強い武器ですが、エギもテクニックとアクション次第で互角以上に戦えます。
特に秋の新子シーズンや高水温期は、エギの反射アピールが強力。
一方、春の大型狙いではアジのリアル波動が有利。
つまり、季節と状況で使い分けるのが最も効果的です。
「自然vsテクニック」——この戦いに正解はありませんが、
操作の幅と自由度の高さでは、エギに軍配が上がるといえるでしょう。
FAQ
Q1:アオリイカはエギとアジ、どちらを好む?
A:本能的にはアジですが、動きのあるエギにも強く反応します。状況次第で逆転します。
Q2:初心者にはどちらがおすすめ?
A:圧倒的にエギングです。手軽で練習すれば釣果も安定します。
Q3:大型狙いならどちら?
A:春の大型はヤエン釣り(活アジ)がおすすめ。じっくり構えて1発勝負が向いています。
要約
・アオリイカは「動くもの」に反応する本能を持つ。
・活アジは自然な波動が強みだが、手間がかかる。
・エギはアピール力と操作性に優れ、テクニック次第で本物を超える。
・秋や高水温期はエギが有利、春の大型狙いはアジが有利。
・状況と季節で使い分けが最強の戦略。

