目次
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南紀に吹く「爆風」の正体
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爆風が魚に与える影響
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爆風時の釣行判断ライン
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風裏となるおすすめエリア
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釣果を上げるための工夫
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安全装備と撤退判断
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要約
1. 南紀に吹く「爆風」の正体
南紀では冬型の季節風で「北西風」が卓越します。
太平洋側の沖磯はほとんどが風表となり、白波が立ちやすく、波しぶきも高く上がるのが特徴。
例えば:
・【白浜】椿~見草一帯は北西風に真正面。
・【すさみ】江住~見老津は、風が山で反射して強まることも。
・【串本】北西風の裏側になるため比較的穏やか。
つまり、同じ「爆風」でも、地形で体感風速が倍近く変わるのが南紀の特徴です。
2. 爆風が魚に与える影響
爆風によって海面が荒れると、
・酸素が供給される
・プランクトンが舞い上がる
・小魚が混乱して青物の捕食が活発化する
といった好条件が重なります。
特にブリ・カンパチ・ヒラマサなどの青物は活発になり、強風の中で大物が釣れるケースも。
一方で、**グレ釣り(フカセ)**は風による仕掛け操作が困難になり、ウキが安定せず釣りにならないこともあります。
3. 爆風時の釣行判断ライン(南紀基準)
| 風速 | 状況 | 南紀での目安 |
|---|---|---|
| 5〜6m | 操作に影響ありだが可能 | 白浜・すさみ○ / 串本◎ |
| 7〜8m | 波しぶき・竿操作困難 | 白浜△ / すさみ△ / 串本○ |
| 9〜10m | 渡船中止が多発 | 白浜× / すさみ× / 串本△ |
| 11m以上 | 命の危険 | 全域× |
特に白浜・すさみの沖磯は、北西爆風時に最も影響を受けます。
一方、串本や勝浦の南向き磯は、風裏となり釣り可能な場合が多いです。
4. 風裏となるおすすめエリア(南紀版)
・【白浜】笠甫漁港湾内(北西風に非常に強い)
・【すさみ】名切崎地磯、見老津オオハ(山が風を遮る)
・【串本】全般的に風裏地形が多く、北西爆風でも出船可能
・【勝浦】市野々(=勝浦漁港)や串本寄りの磯は安定
爆風時は、「白浜→串本方向」へ南下するほど風裏になる傾向があります。
5. 釣果を上げるための工夫
爆風時でも釣果を伸ばすには以下のポイントが重要です。
● 重めの仕掛け
風速8m以上では、フカセなら2B〜3B、ルアーなら40g以上を基準に。
軽い仕掛けでは、ラインが風に取られて釣りになりません。
● 風を背に受ける立ち位置
無理に風表に立たず、**「右後ろから風が吹く角度」**を選ぶと操作性が安定します。
● 磯靴+スパイク+防水装備
磯が波でぬれるため、スパイクブーツと撥水ウェアは必須。
防水手袋・ネックウォーマーも効果的。
6. 安全装備と撤退判断
安全を守るには、以下を必ず守ること。
・フローティングベスト
・スパイクソール靴
・波が這い上がった跡より下に立たない
・無線・携帯を防水ケースに入れる
・波が1段高くなった時点で撤退判断
渡船船長の「今日は危ない」の一言は絶対。
海を熟知した船長の判断に従うのが命を守る最短ルートです。
要約
南紀の沖磯は、北西爆風によって釣果チャンスが増す一方で、命の危険も高まるフィールドです。
・風速8mを超えたら撤退を検討
・白浜・すさみは風表、串本・勝浦は風裏
・爆風時は「安全第一+重め仕掛け」が基本
「釣りたい」より「帰る」が最優先。
荒れる海に挑むなら、**安全知識を持った上での“覚悟の釣り”**が求められます。


