魚の群れは混じるのか? マサバ・ゴマサバ、マアジ・丸アジ、ヤマトカマス・アカカマスの群れ行動を徹底解析!

青物や回遊魚を狙う釣りでは、

「同じポイントでマサバとゴマサバが一緒に釣れた!」

「アジの群れに違う種類が混ざってる?」

「カマスも似た種類が同じ場所で回ってる?」

こんな経験をした人も多いでしょう。

実は、これらの魚は似ているようでいて、群れを混ぜない理由があります。

この記事では、マサバとゴマサバ・マアジと丸アジ・ヤマトカマスとアカカマスの

群れの混在性と生態的な理由を釣り人視点で詳しく解説します。


マサバとゴマサバの群れは混ざる?

結論:混じることはあるが、完全に一緒ではない。

マサバとゴマサバはどちらも「サバ科サバ属」に属する近縁種。

見た目も非常に似ていますが、生態や好む環境に微妙な違いがあります。

  • マサバ:やや冷たい水を好み、外洋性が強い。

  • ゴマサバ:温暖な沿岸寄りを好み、回遊距離が短い。

そのため、春~初夏や秋の移動時期には一時的に混群を形成することがあります。

特に紀伊半島沖や黒潮分岐域では、同じ群れにマサバ・ゴマサバ両方が含まれるケースも確認されています。

しかし、餌や水温の違いで、最終的には群れが分かれていきます。

例えば、マサバは外洋へ出て広く回遊しますが、ゴマサバは沿岸に長く留まる傾向があります。

つまり、混じるのは季節的な一時期だけ。

同じ場所で同時に釣れても、それは「回遊経路が重なったタイミング」ということです。


マアジと丸アジの群れは混ざらない

結論:ほとんど混ざらない。別行動。

マアジ(真アジ)と丸アジ(別名:アオアジ、クロアジ)は見た目がそっくりですが、生態がまったく異なります。

  • マアジ:沿岸回遊性。群れで動き、夜間に浮上して小魚やプランクトンを捕食。

  • 丸アジ(クロアジ):外洋性。単独行動または少数群で深場を回遊。

マアジは堤防や湾内に入り、夜釣りやサビキで釣れる典型的な回遊魚。
一方の丸アジは、沖の潮流に乗って中層〜深層を回遊するため、そもそも行動圏が重なりません。

釣り場でも、マアジと丸アジが同時に釣れるケースは非常に稀です。
それぞれ「潮」と「層」が違うため、混群を作る可能性はほぼゼロと考えていいでしょう。

また、味や体質にも差があり、マアジは脂が乗りやすく、丸アジは筋肉質で歯ごたえが強い。
この違いも、回遊層(浅場・深場)の差に由来します。


ヤマトカマスとアカカマスの群れは?

結論:混ざらない。回遊ルートも時期も異なる。

釣り人が「カマス」と呼ぶ魚には大きく分けて2種類あります。
ヤマトカマス(小型・細身・灰色系)と、アカカマス(太く赤みがある高級魚)です。

一見似ていますが、群れの構成・行動・生息水深が完全に違います。

  • ヤマトカマス:沿岸性が強く、港湾・防波堤・浅瀬に大群で出現。小魚を追って回遊。

  • アカカマス:外洋寄り。深場を回遊し、単独または小規模群。

ヤマトカマスは夏〜秋に浅場を大群で回遊しますが、アカカマスは冬に深場を移動します。
つまり時期・水深・水温の3要素が重ならないため、混ざることはほぼありません。

また、夜間の行動にも違いがあり、ヤマトカマスは夜に活発になるのに対し、アカカマスは深場でゆっくり行動します。

釣り方も、前者はライトゲーム、後者は深場のカマスサビキや胴付きなどと異なります。


3組の混群傾向まとめ表

組み合わせ 群れの混在 備考
マサバ × ゴマサバ △(季節限定で一時的に混ざる) 水温・潮流が近いときに同所回遊
マアジ × 丸アジ ×(混ざらない) 行動層・回遊経路が異なる
ヤマトカマス × アカカマス ×(完全に別) 生息水深・季節が違う

群れが混ざらない理由まとめ

  1. 生息水深の違い
     同じ「海」でも、層が違えば接触しない。
     特にアジ・カマス類はタナ(層)に敏感。

  2. 回遊ルートの違い
     黒潮・沿岸流・分岐流などの影響で、通る道が異なる。

  3. 季節回遊サイクルの違い
     マサバとゴマサバは春・秋に重なるが、アジやカマスは時期がずれる。

  4. 捕食対象の違い
     狙うベイトが異なる魚は、同じ海域にいても別行動を取る。


釣り人の実体験として

・サビキ釣りで「マサバとゴマサバ」が混ざるのは、黒潮の端が岸寄りするタイミング。

・「マアジと丸アジ」は混じらないが、時合が変わると入れ替わるように釣れることがある。

・「ヤマトカマスとアカカマス」は釣り分けるしかない。季節が違うため、混群はまず見られない。


まとめ

見た目がそっくりでも、魚の群れは種ごとに明確な“生活リズム”を持っています。

マサバとゴマサバのように一時的に交わることはあっても、

マアジと丸アジ、ヤマトカマスとアカカマスは、生息環境そのものが違うため混ざらないのです。

釣り場で複数の種類が釣れたら、

「今の潮や水温がどの層を動かしているのか?」を知る絶好のサイン。

群れの違いを見極められるようになると、

その日の“海のリズム”が読め、釣果が大きく変わります。

見た目がそっくりでも、魚の群れは種ごとに明確な“生活リズム”を持っています。
マサバとゴマサバのように一時的に交わることはあっても、マアジと丸アジ、ヤマトカマスとアカカマスは、生息環境そのものが違うため混ざらないのです。釣太郎

 

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