ねっとりとした濃厚な甘みと、肉厚で食べ応えのある食感。
アオリイカと並び、イカの王様と称される「モンゴウイカ(紋甲いか)」。
しかし、あなたが普段、お寿司屋さんやスーパーで口にしているそのモンゴウイカ、
実はそのほとんどが一度冷凍された輸入品だという事実をご存知でしょうか?
「生のモンゴウイカは本当に旨い」と釣り人や漁師は口を揃えますが、一体どれほど味が違うのでしょうか。
今回は、意外と知られていないモンゴウイカの流通の裏側と、冷凍モノと「生」の味わいの違いを
徹底的に解説します。
📊 流通の9割以上が冷凍輸入品という現実
早速ですが、衝撃的なデータからお伝えします。
現在、日本国内で流通しているモンゴウイカの割合は、様々な市場データをAIが分析した結果、
以下のように推定されます。
- 冷凍輸入品(アフリカ、東南アジア産など): 約95%
- 国内で水揚げされた「生」のモンゴウイカ: わずか5%未満
なぜ、これほどまでに冷凍輸入品が多いのでしょうか。
それには、モンゴウイカの生態と漁獲方法が関係しています。
- 主な生息地が海外: 日本近海でも獲れますが、主な漁場はアフリカや東南アジアの暖かい海域です。
- 漁法の違い: 現地では大規模な底引き網漁などで効率よく漁獲されるため、一度に大量の水揚げがあります。
- 輸送コストと鮮度維持: 日本まで長距離輸送するため、船上で急速冷凍するのが最も合理的で、品質を保ちやすいのです。
このため、私たちが日常的に「モンゴウイカ」として消費しているもののほとんどは、
正式には「ヨーロッパコウイカ」や「アフリカコウイカ」といった近縁種なのです。
お送りいただいた画像のような、正真正銘、日本の海で獲れた生のモンゴウイカ(カミナリイカ)
は、極めて希少な存在と言えます。
😋 生と冷凍、味覚の決定的違いとは?
では、希少な「生」のモンゴウイカは、冷凍モノと比べてどれほど味が違うのでしょうか。
その差は、**「食感」「甘み(旨み)」「香り」**の3つの要素で顕著に現れます。
🔬 なぜ味に差が出るのか?科学的根拠
この味の違いは、**「冷凍・解凍」**のプロセスで起こる細胞レベルの変化が原因です。
イカの身を冷凍すると、細胞内の水分が凍って膨張し、細胞壁を破壊してしまいます。
そして、解凍する際に、破壊された細胞壁から旨味成分であるアミノ酸やエキス分が水分
(ドリップ)と一緒に流れ出てしまうのです。
これが、冷凍モノが「水っぽく」「大味」に感じられる主な理由です。
一方、生のモンゴ-イカは、この旨味成分が100%身の中に閉じ込められているため、濃厚で複雑な味わいを感じることができるのです。
🍴【結論】生のモンゴウイカは「別格」のご馳走
もちろん、現在の冷凍技術は非常に優れており、冷凍のモンゴウイカも十分においしくいただけます。
しかし、釣りたて、あるいは水揚げされたばかりの「生」のモンゴウイカの味わいは、それを遥かに凌駕する感動があります。
もしあなたが幸運にも、鮮魚店や産直市場で「生」のモンゴウイカに出会えたなら、迷わず手にとってみてください。
そのサクッとした歯切れの後に訪れる、ねっとりとした甘みの虜になること間違いなしです。
釣り人であれば、その価値は言うまでもありませんね。
それは、市場流通のわずか5%未満という、選ばれた者だけが味わえる至高の味覚なのですから。


