「港町で食べる魚は、新鮮で安くて最高!」
多くの人がそう信じています。
あなたが見つけた地物のタチウオのセゴシ(430円)も、都会のスーパーではなかなか見かけない価格かもしれません。
しかし、実際のところ、産地と都会ではどれくらいの価格差があるのでしょうか?
そして、タチウオのように全国的に人気の魚でも、その法則は当てはまるのでしょうか?
今回は、その疑問をAIがデータと流通の仕組みから徹底分析します。
結論:産地の魚は都会より「2〜4割」安い傾向にある
はい、結論から言うと、産地の魚は都会に比べて安い傾向にあります。
魚種や季節、地域にもよりますが、スーパーマーケットでの小売価格を比較すると、
平均して2割〜4割程度、産地の方が安いと言えるでしょう。
1,000円のお刺身盛り合わせが、産地では600円〜800円で手に入るイメージです。
なぜ産地の魚は安いのか?最大の理由は「流通コスト」
この価格差を生む最大の要因は、流通コストです。
魚が港で水揚げされてから都会の食卓に届くまでには、複雑な道のりと複数の中間業者が存在します。
魚の流通プロセスと上乗せされるコスト
- 産地市場(漁港)
- 漁師が水揚げした魚が最初に集まる場所。ここで最初のセリが行われます。
- 価格の基準点となります。
- 消費地市場(豊洲市場など)
- 産地からトラックで運ばれ、大規模な市場に集約されます。
- **コスト増①:輸送費(燃料代、人件費)**がここで発生します。
- 仲卸業者
- 消費地市場で魚を買い付け、スーパーや飲食店などへ販売します。
- **コスト増②:仲卸業者のマージン(利益)**が上乗せされます。
- 小売店(都会のスーパーなど)
- 仲卸業者から仕入れた魚を消費者に販売します。
- コスト増③:小売店のマージン、店舗運営費が最終価格に加わります。
産地のスーパーでは、この②と③の一部、あるいは①から直接仕入れることで中間コストを
大幅に削減できるため、その分、販売価格が安くなるのです。
水産物の流通コストは非常に大きく、最終的な小売価格の4分の3を占めるというデータもあります。
【魚種別】産地と都会の価格イメージ比較
では、具体的にどれくらい違うのでしょうか?
一般的な魚で価格のイメージを比較してみましょう。
ご注意: 上記はあくまで一般的な目安です。
漁獲量や季節によって価格は大きく変動します。
なぜタチウオの価格差は「やや小さい」のか?
表を見ると、アジやイカに比べて、タチウオやブリの価格差はやや小さい傾向にあります。
これには理由があります。
- 全国的な人気とブランド力 タチウオやブリは、日本全国で人気が高く、高級魚として扱われることも多い魚です。そのため、産地でも一定の高値で取引され、良いものは優先的に高値で売れる都会の市場へ出荷される傾向があります。
- 確立された流通網 人気魚種は、産地から都会へ効率的に運ぶための流通網(サプライチェーン)が確立されています。これにより、輸送コストが比較的抑えられ、都会での価格上昇が他の魚ほど極端にはならない場合があります。
したがって、「タチウオは産地でも都会でも、そこまで劇的な価格差は出にくい魚」と言えます。
しかし、あなたが購入したパックの**「地物」というシールが示す圧倒的な「鮮度」**には、
都会ではお金を出しても手に入らない価値があります。
まとめ:産地で魚を買う本当の価値とは?
分析の結果、産地の魚は流通コストの差で都会より安くなることが分かりました。
しかし、その本当の価値は価格だけではありません。
- 圧倒的な鮮度: 水揚げから店頭に並ぶまでの時間が短い。
- 珍しい魚との出会い: 流通に乗らない「未利用魚」や珍しい地魚が安価で手に入る。
- 旬の味覚: その土地、その季節で一番美味しい魚を味わえる。
産地で魚を見かけたら、それは単に「安い」だけでなく、「最高に新鮮で美味しい」という証です。
ぜひその価値を存分に味わってください。


