【ことわざ解説】「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」──秋の魚が“薬より効く”と言われた理由とは?

「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」という日本のことわざには、秋サンマの栄養価と健康効果が関係しています。

なぜサンマを食べると按摩(あんま=マッサージ師)が不要になると言われたのか?

その由来と科学的根拠を釣太郎が解説します。


最初に

秋の風物詩として知られる魚、サンマ(秋刀魚)

その美味しさを表すことわざに、

秋刀魚が出ると按摩(あんま)が引っ込む」という言葉があります。

一見、ユーモラスなこの言葉。

実は、古くからサンマの栄養と健康効果を端的に表したものなんです。

昔の人々が、食と健康をどのように結びつけていたのか――。

現代の栄養学の視点からも、その意味を紐解いてみましょう。


目次

  1. 「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」とは?

  2. ことわざの由来

  3. 昔の人が“按摩”と“秋刀魚”を結びつけた理由

  4. サンマの栄養と健康効果

  5. なぜ秋になると体が冷えやすい?

  6. 釣太郎おすすめのサンマ調理法

  7. まとめ


「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」とは?

このことわざは、

「秋になってサンマが出回るようになると、体が温まり血行が良くなり、

按摩(マッサージ)に頼らなくても元気になる」という意味です。

江戸時代の人々にとって、“按摩”は肩こりや腰痛を癒やす存在でした。

しかし、秋サンマを食べると自然に血の巡りがよくなり、体調が整うため、

「按摩も商売あがったりだ」という洒落を込めた言葉でもあります。


ことわざの由来

この言葉が生まれたのは江戸時代。

当時の江戸では「庶民の秋の味覚」としてサンマが大人気でした。

焼くと煙がもうもうと立ち、

その匂いだけで人が集まるほどだったといいます。

その頃、按摩(あんま)は疲れた庶民の体を癒す仕事でしたが、

サンマの脂をたっぷり摂ることで自然に体調が改善する。

つまり、食が医に勝るという考えが背景にあります。

「医食同源(いしょくどうげん)」という言葉の先駆け的な存在でもあります。


昔の人が“按摩”と“秋刀魚”を結びつけた理由

■ 1.サンマの脂が血行を改善する

秋のサンマには、DHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。

これらは血液をサラサラにし、血行促進・冷え性改善に効果的。

つまり、昔の人は経験的に「サンマを食べると肩や腰が軽くなる」と感じていたのです。


■ 2.秋の寒暖差と体調不良の関係

秋は昼夜の寒暖差が激しく、血流が悪くなりやすい季節。

肩こり・腰痛・冷え症が出やすい時期でもあります。

そんなとき、脂ののったサンマを食べると体がポカポカに。

“食べるマッサージ”=秋刀魚というわけです。


■ 3.庶民でも手に入りやすい栄養源

当時の江戸では、肉類は高級品。

魚、とくにサンマのような大衆魚は手軽に栄養を摂れる貴重なタンパク源でした。

「庶民の薬代わり」として重宝された背景もあります。


サンマの栄養と健康効果

成分 効果 含有量(100gあたり)
DHA・EPA 血液サラサラ・脳の働き改善 約2.2g
タンパク質 筋肉や皮膚の再生 約19g
ビタミンB12 貧血予防・神経安定 約17μg
ビタミンD 免疫強化・骨の健康維持 約16μg
鉄分 冷え性改善・疲労回復 約1.4mg

特に、秋のサンマは脂質が20%近くにも達し、DHA・EPA量が夏の約2倍。

体を内側から温める“天然の栄養ドリンク”とも言えます。


なぜ秋になると体が冷えやすい?

秋は日照時間が減り、血管が収縮しやすくなります。

そのため、血の巡りが悪くなり、筋肉がこわばる。

昔の人はそれを「体が凝る」と表現しました。

マッサージ(按摩)も一時的には改善しますが、根本的に血を作り、流すのは“食事”

だからこそ、「サンマを食べれば按摩がいらない」と言われたのです。


釣太郎おすすめ!秋刀魚の美味しい食べ方

  1. 塩焼き(王道)
     皮がパリッと、脂が滴る。レモンやすだちでさっぱり。

  2. 刺身(極上鮮度)
     釣りたてを海水氷で冷やせば、透明感のある刺身に。
     ※真水は厳禁!身が白く濁る原因に。

  3. 蒲焼き(保存にも最適)
     タレ焼きでご飯が進む。冷めても柔らかい。

  4. つみれ汁(冷え対策)
     骨ごと叩いて団子に。コラーゲン・鉄分たっぷり。


まとめ

・「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」は、秋の栄養を象徴する言葉

・サンマの脂に含まれるDHA・EPAが血流を改善

・食べることで肩こり・冷え性・疲労回復に効果

・まさに“天然のマッサージ”とも言える魚

・釣ったサンマは必ず海水氷で冷やして鮮度キープ


要約

・ことわざの意味:サンマを食べれば体調が整い按摩が不要

・由来:江戸時代の庶民文化

・科学的根拠:DHA・EPA・ビタミンB群の血行促進作用

・現代にも通じる“食で整える健康法”の象徴


FAQ

Q1:「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」とはどんな意味ですか?
A1:サンマを食べると体調が良くなり、マッサージに頼らなくても元気になるという意味です。

Q2:このことわざはどこで生まれた?
A2:江戸時代の庶民の間で生まれたと言われています。

Q3:サンマの栄養効果は本当にあるの?
A3:DHA・EPA・ビタミンB12などが豊富で、血行促進・疲労回復に効果があります。

 

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