最初に
秋の堤防でのヤエン釣り。
気づけばアジの頭が無くなっていた──。
そんな経験をしたことはありませんか?
実はこれ、**小型アオリイカ(新子や200g前後の若イカ)**が原因であることが多いのです。
秋の海では、イカの活性が高く、アジを襲う回数も増加。
しかし、イカのサイズが小さいと「アタリが伝わらない」まま食われてしまうことがあります。
なぜアジの頭だけが無くなるのか?
アオリイカは、獲物を捕らえるとまず頭(エラ付近)に噛みつきます。
これは本能的な動作で、神経を切断し動きを止めるため。
しかし、小型個体は吸盤や腕の力が弱く、アジ全体を抱えられません。
そのため、
・頭部だけを咀嚼して離す
・途中で警戒して逃げる
といったケースが発生します。
つまり、写真のように「頭だけ食われたアジ」は、
小型のアオリイカが途中まで捕食した証拠なのです。
気づかない理由:アタリが小さすぎる
秋の新子期(9〜11月)のアオリイカは、吸い込む力も弱く、
アジを持ち去る動作が非常に静かです。
そのため、ウキが動かない、ラインが張らない、違和感ゼロ──。
結果として、釣り人が気づかぬ間に「アジの頭だけを失う」状況になります。
ヤエン釣り師の多くがこの時期に「アジがボロボロになる」「頭だけない」と報告しており、
これは典型的な小型アオリイカの行動パターンです。
対策法:小イカにも対応する3つの工夫
① ウキの感度を上げる
小イカの微妙なアタリを取るために、
・ウキ止めを軽めに設定する
・シモリ玉の抵抗を減らす
などの微調整が効果的です。
ラインのテンションを一定に保つことで、
ごく小さな引きも手元で感じ取れます。
② 小さめのアジを使う
大きなアジだと、小型イカは抱えきれず頭だけ食べる結果に。
10〜12cm程度の小アジを使うと、全体を抱き込みやすく、
しっかり食わせることができます。
③ 放置時間を短くする
秋の夜釣りでは、
「アジを投げたまま30分放置」はNG。
10〜15分に一度、ラインテンションを確認して、
違和感があれば即チェック。
小イカは短時間で食い逃げします。
素早い対応が釣果を分けます。
秋のヤエン釣りは“繊細さ”がカギ
秋は新子アオリイカが多く、群れの数も豊富。
しかし、1匹あたりの反応が微弱で、夏や春の親イカとは全く違うアプローチが必要です。
「アジが無くなった=終わり」ではなく、
その瞬間、周囲に複数のイカが潜んでいる可能性があります。
1杯に逃げられても、すぐに次のアジを投入するのがコツです。
まとめ
・アジの頭が無い=小型アオリイカが途中まで捕食した証拠。
・秋はアタリが小さく、気づかぬ間に食われることが多い。
・小アジ使用・感度アップ・放置短縮で対策可能。
・アジが食われた直後はチャンス、群れが近くにいるサイン。
要約
秋のヤエン釣りでは、小型アオリイカの繊細な捕食に注意。
アジの頭が無い場合、それは“チャンスの合図”でもあります。
敏感な仕掛けと短いチェックサイクルで、確実に次の一杯を仕留めましょう。


