釣ったアオリイカの墨を使ってイカ墨パスタを作ると、市販のペーストよりも味と香りが格段に上。
その理由を、風味成分や酸化の違いから釣り人目線で詳しく解説します。
🦑 リード文
アオリイカ釣りの醍醐味は「釣る楽しさ」だけでなく、「食べる喜び」にもあります。
中でも、釣り人だけが味わえる特権が**“生のイカ墨パスタ”**。
市販のイカ墨ペーストや瓶詰とは一味違い、
まるでイタリアンレストランのような深いコクと香りを楽しめます。
では、なぜ“生のイカ墨”は市販品よりも美味しいのでしょうか?
今回はその秘密を、成分の科学的な視点と調理のコツを交えて徹底解説します。
🔹 ① イカ墨の旨味は「アミノ酸+海水ミネラル」
アオリイカの墨袋には、グルタミン酸・タウリン・メチオニンなど、旨味アミノ酸が豊富に含まれています。
さらに、海水由来のナトリウム・カリウム・マグネシウムといったミネラルが溶け込んでおり、
これが旨味の層を作ります。
ところが、市販のイカ墨ペーストは加熱殺菌と酸化防止処理が行われているため、
この微妙な旨味と磯の香りが失われやすいのです。
つまり、生のイカ墨は「海の香り+旨味成分」がそのまま生きた状態で味わえる、極上の天然スープ。
🔹 ② 生イカ墨は酸化していない「生きた香り」
イカ墨の黒色成分「メラニン」は、時間が経つと酸化し、香りと風味が変化します。
市販品は長期保存のため、酸化防止剤が入っていたり、加熱滅菌されていたりします。
一方、釣りたてのアオリイカから取り出した墨は、
まだ酸化しておらず“磯の香り”がしっかり残っています。
・生イカ墨:香ばしい・磯の香りが豊か・旨味が深い
・市販品:苦味が強く、香りが飛びやすい
釣り人しか味わえない「海そのものの香り」こそ、生イカ墨最大の魅力です。
🔹 ③ 生イカ墨は口当たりがまろやか
加熱済みのペースト状イカ墨は、粘度が高くなり苦味が出やすい傾向があります。
しかし、生のイカ墨は水分を多く含み、乳化しやすく滑らかな口当たりに仕上がります。
実際に調理してみると、オリーブオイルとのなじみが良く、パスタ全体が艶やかに仕上がります。
「ねっとり感」ではなく「とろりと絡む」という印象。
この違いは、まさに“生の力”です。
🔹 ④ アオリイカだからこそ美味しい
イカ墨の味はイカの種類によっても大きく異なります。
| イカの種類 | 墨の味わい | 向いている料理 |
|---|---|---|
| アオリイカ | 甘みが強く香り上品 | パスタ・リゾット |
| スルメイカ | 香り強くやや苦味 | イカ墨汁・スープ |
| コウイカ | 濃厚で粘度高い | 炊き込み・煮込み |
アオリイカの墨は、他種に比べてクセが少なく、オリーブオイル・ニンニク・白ワインと相性抜群です。
🔹 ⑤ 釣ったアオリイカで作る“生イカ墨パスタ”の作り方
材料(2人分)
・釣りたてアオリイカ(中型)……1杯
・墨袋(生)……1袋分
・オリーブオイル……大さじ3
・ニンニク……1片(みじん切り)
・白ワイン……大さじ2
・塩・こしょう……少々
・パスタ……200g
手順
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イカをさばき、墨袋を慎重に取り出す(破らないよう注意)
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フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、香りを出す
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イカの身を軽く炒め、白ワインを加えてアルコールを飛ばす
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火を弱め、墨袋を破って墨を加える
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茹でたパスタを絡め、塩・こしょうで味を整える
ポイントは強火にしないこと。
生の墨は熱に弱く、加熱しすぎると香りが飛んでしまいます。
🔹 ⑥ 市販イカ墨との比較表
| 比較項目 | 生イカ墨(釣りたて) | 市販ペースト |
|---|---|---|
| 香り | 磯の香りが強く上品 | やや人工的・香りが弱い |
| 味 | 甘くまろやか | 苦味が残る |
| 食感 | とろみがあり滑らか | 粘度が高く重たい |
| 色 | 深みのある黒 | 灰色っぽくなることも |
| 保存性 | 冷蔵で数日 | 常温で数か月保存可 |
🔹 ⑦ まとめ
市販のイカ墨ペーストも便利ですが、釣り人が自分で釣ったアオリイカの生イカ墨は、まさに“別格”。
・旨味アミノ酸がそのまま残る
・酸化していないから香りが生きている
・なめらかな口当たりで苦味が少ない
これらの要素が揃うのは、「釣ったその日」だけ。
釣り人だけが体験できる最高の海の贅沢です。
釣ったアオリイカの旨味をそのまま味わうなら、「海水氷」での冷却が必須!
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釣った瞬間の鮮度をパスタにも活かせます。


