スラッグ(URL):piton-sakana-escape
メタディスクリプション:磯でピトンを打つと魚が逃げるのは本当?その原因は水中に伝わる音と振動にあります。魚の感覚器官「側線」の働きや、静かに打つコツを釣り人目線で詳しく解説。
🎣 リード文
磯釣りを始めたばかりの方の中には、
「ピトンを打ち込んだら魚が逃げた気がする」
という経験をした人もいるでしょう。
実はそれ、気のせいではありません。
魚は水中の音や振動に非常に敏感で、
ピトンの一撃が水中で何百メートルも伝わることがあるのです。
この記事では、
そのメカニズムを科学的・釣り人的両面から分かりやすく解説します。
🧠 魚は音と振動をどう感じているのか?
魚は人間のような「耳」だけでなく、
**側線(そくせん)**と呼ばれる感覚器官を持っています。
この側線は体の側面に沿って並ぶ小さな穴のような器官で、
水中のわずかな波動や振動を感知する“地震計”のような働きをしています。
魚はこの側線で、
「敵の接近」や「獲物の動き」などを瞬時に察知しています。
つまり、
ピトンを岩に打ち込んだときのドン!カン!という低周波音も、
魚には“危険信号”として伝わっているのです。
🌊 音の伝わり方:空気よりも水中は4倍速い
音は空気中より水中の方がはるかに速く伝わります。
| 媒体 | 音の速さ(秒速) |
|---|---|
| 空気 | 約340m |
| 水 | 約1500m |
| 岩 | 約3000〜5000m |
磯でピトンを打つと、
その衝撃は岩を通じて海中に直接響く低音波となり、
遠くの魚まで一気に広がります。
水中の魚にとっては、まるで「地鳴り」のようなもの。
当然、驚いて一時的に離れてしまいます。
🐟 どんな魚が特に敏感?
魚種によって感度に差があります。
特に逃げやすい魚は以下の通り。
-
グレ(メジナ):警戒心が強く、音に敏感。
-
チヌ(クロダイ):振動を感じるとエサを見切る。
-
石鯛(イシダイ):岩伝いの振動に反応して深場へ逃げる。
-
アオリイカ:低周波に敏感で、静寂を好む。
逆に、**波音が常にある外洋の青物(ブリ・カンパチ)**などは鈍感な傾向があります。
🧩 ピトン音が影響しやすい条件
| 状況 | 魚への影響度 |
|---|---|
| 凪の日の朝 | 🔴 強い(逃げやすい) |
| 静かな地磯 | 🔴 強い |
| 荒れ気味の外洋 | 🟢 弱い |
| 風が強い日 | 🟢 弱い |
| 潮騒が大きい磯 | 🟢 弱い |
つまり、静かな朝一の磯でピトンを打つのが一番NGということです。
🛠️ 魚を逃がさないための対策
① ゴムハンマーを使う
金属ハンマーより音がこもり、響きが少ない。
② 前日のうちに設置しておく
夜明け直後に叩くのは避けましょう。
③ ピトン棒ではなく三脚を使う
磯釣りでも、最近は静音タイプの竿受け三脚を使う人が増えています。
④ どうしても打つなら短く静かに
「一撃で終わらせる」よりも、
軽く叩いて徐々に差し込むほうが効果的です。
🪸 実際の現場ではどうなる?
たとえば石鯛狙いの磯で、
朝にピトンをガンガン打つと、その直後はアタリが止まります。
しかし、30〜40分ほど経つと魚が戻ってくるケースもあります。
つまり「一時的に警戒して深場へ避難」しているのです。
グレ釣りの場合は、
一度警戒させると再び浮いてくるまで時間がかかります。
🧩 まとめ
-
魚はピトンの音や振動を「敵の接近」として感知する。
-
水中では音が空気の約4倍の速さで伝わる。
-
凪の日や静かな磯では特に逃げやすい。
-
打ち込むなら静かに、もしくは前日設置がベスト。
磯の一撃が釣果を左右することもあります。
「音を制する者が釣りを制す」──まさにその通りです。
📚 関連記事(内部リンク案)
💬 FAQ
Q1. ピトン音は何メートル先まで届く?
A. 条件によりますが、数百メートル先の魚群にも影響すると言われます。
Q2. 風が強い日は気にしなくていい?
A. はい。風や波が強いと自然音に紛れて影響が小さくなります。
Q3. 防波堤でも逃げますか?
A. コンクリートの共鳴で響きやすいため、静かに設置するのが理想です。

