釣った魚を家で食べた時、
「同じ魚なのに、こんなに香りが違うのか」と驚いた経験はありませんか。
実はその差を生むのが冷却方法。
海水氷と真水氷では、魚が持つ本来の香りも、嫌な生臭さもまったく異なる結果になります。
この記事では、香りを引き出したいなら海水氷を選ぶべき理由を、科学的根拠とともに解説します。
海水氷は香りを守り、真水氷は臭いを生む
香りを楽しむなら海水氷
・海水氷は塩分を含むため、魚体との浸透圧差が小さく細胞破壊が起きにくい。
・体液流出(ドリップ)が抑えられ、うま味や香り成分が魚体に残る。
・0〜−1℃のスラリー状態で急速冷却でき、細菌の繁殖や酵素反応を素早く抑制。
・結果として「海の香り」「脂の甘い香り」が保たれ、刺身や焼き物で風味が際立つ。
臭い匂いで妥協するなら真水氷
・真水氷は魚体表面と浸透圧差が大きく、細胞が膨張して破裂。
・血液や体液が滲み出し、トリメチルアミンなどの生臭成分が増加。
・粘液が剥がれて細菌が繁殖しやすくなり、臭気成分が加速度的に生成。
・「魚臭さ」「泥臭さ」が残り、家庭での調理時に不快感が強まる。
AIシミュレーションによる臭気比較(相対指数0〜100)
| 冷却方法 | 香り保持指数 | 臭気指数 |
|---|---|---|
| 海水氷 | 80〜90 | 30〜40 |
| 真水氷 | 50〜60 | 60〜70 |
※数値はモデル化による推定。
海水氷では香り成分保持率が高く、臭気指数は真水氷の約半分に。
実践ステップ:香りを守るための基本
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釣った直後に活締めまたは血抜きを行う。
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海水+砕氷のスラリーに魚体を完全に沈める。
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内臓を早期に除去し、海水氷で再度冷却。
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保管中は0〜−1℃を維持し、塩分濃度を下げないよう氷を追加。
まとめ
・魚本来の香りを楽しむなら海水氷が絶対条件。
・真水氷では臭い匂いが強まり、せっかくの鮮魚が台無しに。
・冷却方法だけで、同じ魚が「芳醇な高級魚」か「生臭い安魚」か、全く別物になります。
釣った魚を「香り高いごちそう」に変えるか、「生臭い安魚」にしてしまうか。
その分かれ道は、氷の選び方ひとつです。
次回の釣行では、必ず海水氷を用意して魚本来の香りを楽しんでください。


