海の中では無言のやりとりが日々繰り広げられています。
魚は声を発しない代わりに、体色の変化・動き・微弱な電気信号・音などを駆使して仲間や他種と情報を交換しています。
では、真鯛と石鯛のような異なる魚種同士でも意思疎通が可能なのでしょうか。
AIの知見と最新研究をもとに、釣り人にも役立つ「魚のコミュニケーション」について深掘りしてみましょう。
魚は声を持たないが“伝える”手段を持つ
・魚の多くは声帯を持たず、人間のように言葉で会話することはできません。
・しかし、体色変化・行動パターン・水流・音波を使い、仲間や他種に情報を送ることが知られています。
体色変化による信号
・フエダイ科やベラ科などは興奮時に体色を瞬時に変化させ、仲間に危険や求愛のサインを送ります。
・真鯛もストレス時に体表の赤色が濃くなるなど、微妙なカラーチェンジで状態を示します。
H3 行動パターン
・群れの同調行動や急な方向転換は、仲間への「捕食者が近い」などの警告。
・石鯛も磯場で集団回遊する際に、リーダー的個体が動きで方向を示すと考えられています。
音や微弱電気
・グルーパー類やドラムフィッシュは筋肉の振動で「グルグル音」を発します。
・電気魚(デンキウナギやデンキナマズ)ほど強力でなくても、微弱電気を発する魚は多く、水中で相互認識に利用されている可能性があります。
異種間コミュニケーションの可能性
真鯛と石鯛のように全く違う魚種が意思を伝え合うケースはどうでしょうか。
共同捕食や警戒行動
・学術的には「異種間の協調行動」が報告されています。
・例えばサンゴ礁では、ハタ類とウツボがアイコンタクトや動きで連携して獲物を追い込む例があります。
・真鯛と石鯛も、同じ磯場で同じベイトを追う際に「逃げのタイミング」や「群れの動き」を互いに察知し、結果的に協調的に動く可能性があります。
水中信号の“共通言語”
・魚種が違っても「急旋回=危険」「群れが一斉に沈む=捕食者接近」など、行動そのものが共通言語として機能する場合があります。
・真鯛が石鯛の突進や体色変化を見て危険を察知する、石鯛が真鯛の群れの動きで潮流を読む、
といった“無言の情報交換”は十分あり得ます。
釣り人が感じる“魚同士の連絡網”
釣り場でもこんな現象を経験したことはないでしょうか。
・一匹の石鯛を釣り上げた途端、周囲の真鯛の食いが止まった。
・群れの一角が急に深場へ移動した瞬間、他種の魚も一斉に散った。
これらは「魚同士の意思疎通」というより、行動連鎖の結果です。
一個体の動きが物理的に水流・音・振動を生み、それを他種がセンサーで察知しているのです。
真鯛や石鯛は側線(振動を感じる器官)が発達しており、わずかな水圧変化を瞬時に読み取ります。
AIが見る未来の研究
・近年は水中マイクとAI解析を組み合わせ、魚同士の「音コミュニケーション」を解読する研究が進んでいます。
・異種間の連携行動も、AIの画像解析で「誰が最初に動き出すか」を追跡できる時代になりました。
・将来的には真鯛と石鯛がどの程度“意思”を伝えているか、定量データとして可視化される日も近いでしょう。
まとめ
・魚は言葉を持たないが、体色・動き・音・電気など多様な手段で情報を伝えている。
・異種間でも「危険」「エサ発見」など基本的な信号は共通で、真鯛と石鯛が互いの行動を利用している可能性は高い。
・ただしそれは人間の“会話”とは異なり、本能と感覚によるリアルタイム情報共有と捉えるのが正しい。
釣り人にとって、この知識は魚の群れの動き=水中からのメッセージを読むヒントになります。
真鯛が急に沈んだら、石鯛も同じ動きを見せるかもしれません。
海中の“無言の会話”を意識して、次の釣行で観察してみてください。
FAQ
Q1:真鯛と石鯛は仲良く群れるのですか?
A1:常に一緒に群れるわけではありませんが、同じ餌場や潮目で同時に行動することがあります。
Q2:魚が出す音は人間に聞こえますか?
A2:多くは超音波や低周波で、人間の耳では聞き取りにくい音域です。
Q3:釣りに役立つ情報は?
A3:異種が同じ行動を示した時は潮やベイトが変化しているサインです。群れ全体を観察することで釣果アップにつながります。


