海辺に立った時に感じる“磯の香り”。
釣り人にとっては「今日は釣れそうだ」と期待が膨らむ瞬間です。
しかしこの香り、実は潮そのものではなく、海中の生物活動と深く結びついています。
釣果アップを狙うなら、この香りを見極める感覚が大きな武器になります。
磯の香りの正体は“海水の匂い”ではない
・磯の香り=塩分の匂いではなく、プランクトンや海藻が放つ揮発性成分が主役。
・代表成分は「ジメチルスルフィド(DMS)」で、植物プランクトンが分解される際に発生。
・DMSは気温が高い日ほど蒸発しやすく、朝夕の潮風で強く感じることが多い。
香りが強い日は魚の活性が高い理由
・プランクトンが豊富=小魚が集まり、それを追って青物やイカなど中・大型魚も接岸。
・DMSは鳥や魚の嗅覚を刺激し、回遊魚の集魚効果を持つとされる研究も存在。
・特にアジ・サバ・カマス・アオリイカなどベイトフィッシュを追う魚に効果的。
季節ごとの香りの変化
・春~初夏:海藻の新芽が成長期で、磯の香りが最も強まる。
・夏:水温上昇でプランクトンが爆発的に増え、夜間に強く香ることが多い。
・秋:青物回遊期、サンマやカマスが接岸するタイミングと重なる。
・冬:水温低下でプランクトンが減少し、香りは弱まるが澄んだ海は磯釣りに好条件。
磯の香りを活かした釣行ポイント選び
・強く香る場所=プランクトンが滞留しやすいワンドや磯際が狙い目。
・風下側の磯は香りを拾いやすく、潮目が形成されている可能性が高い。
・堤防釣りでは、潮の流れがぶつかる角やテトラ帯が香りの発生源になりやすい。
釣り人が実践できるチェック方法
・到着時に深呼吸して海の香りを確認する。
・日中よりも朝まずめ・夕まずめの香りを重視。
・磯の香り+水面に浮かぶ泡や細かいゴミが多い日はベイトの接岸率が高い。
和歌山南紀エリアでの実例
・白浜やみなべの磯では、ジメチルスルフィドが多い初夏~秋にかけてアジ・カマス・アオリイカの接岸が顕著。
・磯の香りが強い朝は青物のナブラ発生率が上がる傾向。
・釣太郎スタッフも「香りが濃い日は活性が高い」と体感しており、釣行前の重要な判断材料となっている。
まとめ
・磯の香りはプランクトンや海藻由来で、魚の活性を示す天然のサイン。
・強く香る日はベイトが集まり、青物やイカのチャンスが増大。
・釣行時は風向きや潮目とあわせて香りをチェックすることで釣果アップが期待できる。


