カレイとヒラメ、何が違う? 親戚?兄弟?その進化と特徴を完全解説

市場や釣り場でよく見かけるカレイヒラメ

どちらも平べったい体に両目が片側に寄った独特な姿をしているため、

「親戚なの?兄弟なの?」と疑問に思った人も多いはずです。

実は両者は同じ**カレイ目(Pleuronectiformes)**に属する“近い親戚”ですが、

進化・生態・食性・味には明確な違いがあります。

この記事では、両者の違いを釣り人目線と科学的視点で分かりやすく解説します。


1. 系統関係:親戚でありながら別の家系

・カレイもヒラメもカレイ目に属する仲間で、進化的には同じ祖先から分岐しました。

・カレイ科、ヒラメ科という異なるグループに分かれており、

 いわば「親戚関係」に近い存在です。

・兄弟ではなく、**従兄弟(いとこ)**のような距離感と考えると分かりやすいでしょう。


2. 最大の見分けポイント:目の向き

釣り人がまず覚えたいのが「目の向き」です。

魚種 両目の位置 覚え方
ヒラメ 左側に両目(左ヒラメ) 「左ヒラメ右カレイ」で暗記
カレイ 右側に両目(右カレイ) ただし例外種もあり

※北海道や一部地域には逆向きの個体もいるため、目だけで100%見分けるのは注意が必要です。


3. 生態と食性の違い

ヒラメ

・肉食性が強く、小魚や甲殻類を積極的に捕食
・海底で待ち伏せし、時速70km近い瞬発力で獲物を襲う
・沿岸の砂地や岩礁帯に生息し、春~初夏に浅場へ接岸して産卵
・成魚は大型化しやすく、80cmを超える座布団サイズも

カレイ

・雑食性で、ゴカイ・小型甲殻類・海藻などを幅広く食べる
・待ち伏せというより、底を這いながら餌を探すタイプ
・種類が多く、マコガレイ・イシガレイ・マガレイなど地域ごとに多様
・ヒラメよりやや小型で、一般的に40cm前後が釣りのターゲットサイズ


4. 体の形と味の違い

特徴 ヒラメ カレイ
体の厚み 厚く筋肉質 薄く柔らかい
肉質 弾力があり淡白 しっとり甘みが強い
代表料理 刺身・寿司・カルパッチョ 煮付け・唐揚げ・干物
市場価値 高級魚(天然は1kg3,000円以上も) 種類により手頃~高級まで幅広い

ヒラメは刺身や寿司ネタとして高級魚の代表格。
カレイは煮付けや唐揚げ向きで、家庭料理に愛される万能魚です。


5. 釣りでの違い

ヒラメ:ルアーや生きアジを使った泳がせ釣りが定番。
 ヒットすると真下に突っ込みながら横走りし、強い引きが魅力。

カレイ:投げ釣りや船釣りで狙う底狙いが基本。
 アタリは繊細で、コツコツと小さく叩く独特の感触。


6. 進化の裏側

ヒラメもカレイも、元々は普通の左右対称の魚でした。

幼魚のときはイワシのように目が両側にありますが、

成長過程で体を横倒しにして生活するため、

片側の目が移動してくる変態を起こします。

この進化が、海底生活に完全特化した「平たい体」を生み出しました。


まとめ

・カレイとヒラメはカレイ目の親戚であり、兄弟ではない
・最大の違いは目の向き食性
・ヒラメは肉食・高級魚、カレイは雑食・家庭向き
・進化の過程で平たい体を獲得した海底のサバイバルマスター

どちらも旬の時期に釣り上げれば、
その味は格別です。
目の位置だけでなく、生態や味の違いを知ることで、
釣りも料理もより深く楽しめるでしょう。

ヒラメとカレイは近い親戚同士ですが、それぞれが異なる進化を遂げた結果、食味・釣り方・価格に個性が生まれました。釣太郎

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