はじめに:海の命を支える“見えない主役”プランクトン
海水一滴の中に、数千〜数万の命が漂っている。 その正体が「プランクトン」です。
目には見えないけれど、海洋生態系の起点であり、地球の酸素供給にも関わる重要な存在。
この記事では、プランクトンの種類・サイズ・魚との関係・食性・酸素との関係まで、
科学的に分かりやすく解説します。
プランクトンとは?定義と分類
- 定義:水中を漂い、自力で水流に逆らえない生物の総称
- 語源:ギリシャ語「planktos=漂うもの」
- 分類:
- 植物プランクトン(光合成を行う)
- 動物プランクトン(他の生物を捕食)
- 細菌プランクトン(有機物を分解)
- ウイルスプランクトン(微生物に感染)
種類はどれくらいある?
- 現在確認されているだけでも数万種以上
- DNA解析により、未発見種も含めると数十万種以上の可能性
- 日本初のプランクトン図鑑には約500種が掲載(参考:)
| 主な種類 | 特徴 |
|---|---|
| 珪藻 | 植物プランクトン。シリカ殻を持つ |
| 渦鞭毛藻 | 赤潮の原因にもなる |
| カイアシ類 | 動物プランクトンの代表。魚の餌 |
| ミジンコ | 淡水に多い動物プランクトン |
| シアノバクテリア | 酸素を出す原始的な光合成生物 |
魚はみんなプランクトンを食べるの?
- ほとんどの魚が幼生期にプランクトンを食べる
- 成魚でも、イワシ・サバ・ジンベエザメ・クジラなどは主食がプランクトン
- 特に動物プランクトン(カイアシ類など)は魚の重要な栄養源
🧠 豆知識:シロナガスクジラのような巨大生物も、濾過食で小さなプランクトンを大量に摂取しています。
プランクトンはみんな小さいの?
- 多くは顕微鏡サイズ(数μm〜数mm)
- ただし、クラゲや稚魚など大型のプランクトンも存在
- サイズ分類例:
- ピコプランクトン(0.2〜2μm)
- ナノプランクトン(2〜20μm)
- メソプランクトン(0.2〜20mm)
- メガプランクトン(20mm以上)
プランクトンは何を食べている?
- 植物プランクトン:光合成で無機物から有機物を合成(=食べない)
- 動物プランクトン:植物プランクトンや他の小型生物を捕食
- 細菌プランクトン:有機物や死骸を分解して栄養を得る
🌱 食物連鎖の起点として、プランクトンは海の命の循環を支えています。
プランクトンはみんな酸素を出すの?
- 植物プランクトンのみが酸素を出す(光合成)
- 地球上の酸素の約50%以上は海洋の植物プランクトンが生産
- 動物プランクトンや細菌プランクトンは酸素を消費する側
🌍 海の呼吸を支える存在として、植物プランクトンは地球環境にも不可欠です。
哲学的視点:プランクトンは「命の粒子」
プランクトンは、目に見えないけれど、命の連鎖の起点。
その存在は、命への敬意や自然とのつながりを私たちに教えてくれます。
釣り人が海に立つとき、海水の中には数えきれない命が漂っている。
それを知ることは、命をいただく行為への深い理解につながります。


