岩陰から鋭い目でこちらを見つめるウツボ。
その歯は細く短いため、一見すると大したことがないように思えます。
しかし実際は、異常なほど強い咬合力で獲物を捕らえる海のハンターです。
釣り人が油断して噛まれると、深い裂傷や骨折に至ることもあります。
ウツボの噛む力を数値化
・大型個体(体長1〜1.5m)のウツボの咬合力は、研究計測で**約400〜600ニュートン(40〜60kgf)と推定されています。
・これは人間の奥歯の咬合力(約500〜700N)**に匹敵。
・体長1mの魚としては驚異的な数値で、同サイズのスズキやタイ(推定200N前後)をはるかに上回ります。
| 対象 | 推定咬合力 | 特徴 |
|---|---|---|
| ウツボ(大型) | 400〜600N(40〜60kgf) | 体長1m級で人間並みの噛む力 |
| 人間(成人男性) | 500〜700N | 奥歯でナッツを噛み砕くレベル |
| スズキ・タイ | 150〜250N | 魚類としては強め |
| 大型タコ(マダコ) | 約250N | 鋭いくちばしで殻を割る |
・細い歯と強力な筋肉が組み合わさり、獲物を逃がさないロック機構として機能します。
歯が小さいのに危険な理由
・ウツボの歯はナイフのように鋭い三角形。
・噛んだ際に上下の歯が鋸(のこぎり)のように滑り込み、獲物の肉を裂きながら深く食い込みます。
・筋肉の収縮力が高く、一度噛みつくとテコの原理で更に締め付けるため、外そうとすると傷が広がります。
釣り人が注意すべきシーン
・ウツボは夜行性で、エサの匂いに敏感。
・釣り上げた後も暴れながら口を開閉し、ハリ外し時の不用意な手の接近が最も危険。
・グリップやペンチでしっかり固定し、素手で触らないことが鉄則です。
実際に噛まれた場合のリスク
・皮膚が裂けるだけでなく、咬合力による骨折や腱断裂の報告もあり。
・ウツボの口内には多くの細菌が生息しており、感染症を併発する危険もあります。
・もし噛まれた場合は、流水で洗浄後に早急に病院へ。
まとめ
・ウツボの噛む力は**体長1mで人間並み(400〜600N)**に達する。
・歯は細くても切れ味が鋭く、噛まれれば骨まで到達する可能性がある。
・釣り上げ時や水中観察中は不用意に近づかず、必ずペンチやグリップで安全を確保しましょう。
Q1. ウツボの歯は鋭い?
A1. 細く三角形で、獲物の肉を切り裂くナイフ状です。
Q2. 噛む力は人間と比べてどのくらい?
A2. 体長1mの大型個体で400〜600N(40〜60kgf)と、人間の奥歯並みです。
Q3. 噛まれたらどうすればいい?
A3. 無理に引き抜かず、流水で洗浄して止血し、必ず病院で治療を受けましょう。

