普段、食卓でおなじみの美味しい魚、サバ。
塩焼き、味噌煮、しめ鯖…私たちの食生活に欠かせない存在ですよね。
でも、そんなサバの口の中をじっくりと覗いたことがある人は、少ないのではないでしょうか。
今回、衝撃的な写真が手に入りました。 こちらが、サバの口の中です。

ギザギザとした、まるで櫛(くし)のようなものがびっしりと並んでいます。
「歯がこんな形なの?」と驚かれた方もいるかもしれません。 実はこれ、歯ではないんです。
この器官こそが、サバが海で生き抜くための秘密兵器であり、よく似た魚「アジ」との決定的な
違いを示す重要なポイントなのです。
サバの口の中にある「櫛」の正体は?
この櫛状の器官は**「鰓耙(さいは)」**と呼ばれます。
「えら」のすぐ内側にある、食べ物を濾し取るためのフィルターのようなものです。
サバの主食は、海中を漂う非常に小さな動物プランクトンです。
サバは大きな口を開けて海水ごとプランクトンを吸い込み、この密な鰓耙を使って、
水だけをエラから排出し、プランクトンだけを口の中に残して食べるのです。
まさに、**「高性能なプランクトンこし器」**が口の中に備わっている、というわけですね。
写真を見ると、そのフィルターが非常に細かく、効率よく小さなプランクトンを集められるように
進化しているのがよく分かります。
【比較】アジの口の中はどうなっている?
では、見た目も味もサバと比べられることの多い「アジ」の口の中はどうなっているのでしょうか。
アジの鰓耙は、サバのものと比べると短く、数も少なく、まばらです。
なぜなら、アジは動物プランクトンも食べますが、それ以外にゴカイや小さなエビ・カニ類、
小魚など、サバよりもう一段階大きなエサも食べるからです。
- サバ: プランクトンを専門に濾し取る「スペシャリスト」 → 目の細かいフィルター(密な鰓耙)
- アジ: 色々な大きさのエサを食べる「ジェネラリスト」 → 目の粗いフィルター(まばらな鰓耙)
食性の違いが、口の中の構造にこれほど明確な違いを生んでいるのです。
まとめ:見えない部分にこそ、生き物の面白さが隠れている
- サバの口の中には「鰓耙(さいは)」という櫛状のフィルターがある。
- これは、主食である小さな動物プランクトンを海水から濾し取るためのもの。
- アジの鰓耙はサバよりまばらで、プランクトン以外の大きなエサも食べる食性に対応している。
普段何気なく食べている魚も、その口の中を覗いてみると、厳しい自然を生き抜くための驚くべき
工夫と進化の歴史が隠されています。
スーパーでサバやアジを丸ごと一匹で買う機会があったら、ぜひ少しだけ口の中を観察してみてください。
きっと、その魚が海で何を食べて生きてきたのか、壮大なドラマに思いを馳せることができますよ。
お子様の自由研究のテーマとしても、面白いかもしれませんね。

