【驚愕の事実】アオリイカは色盲だった!それでもエギのカラーチェンジが釣果を左右する科学的理由

「エギングはカラーが命!」 そう信じて、様々な色のエギをローテーションしているアングラーは多いでしょう。

しかし、もし「アオリイカは色をほとんど認識できない色盲だ」と言われたら、どう思いますか?

「じゃあ、今まで必死にカラーチェンジしてきたのは何だったんだ…」

そんな声が聞こえてきそうですが、ご安心ください。

アオリイカが色盲であることと、エギのカラーチェンジが有効であること、この二つは決して矛盾しません。

この記事では、なぜ色盲のアオリイカが特定の色(カラー)のエギに反応するのか、その科学的な

理由を徹底的に解説し、あなたのエギングをさらにレベルアップさせるためのヒントをお届けします。

そもそもアオリイカは本当に「色盲」なのか?

結論から言うと、科学的には「アオリイカは色盲である」という説が有力です。

多くの生物が色を認識するためには、網膜に「錐体(すいたい)細胞」という光の色を感じ取る細胞が必要です。

人間はこの錐体細胞を複数種類持っているため、豊かな色彩の世界を見ることができます。

しかし、イカの仲間は、光の明暗を感じ取る「桿体(かんたい)細胞」は非常に発達しているもの

の、色を識別するための錐体細胞を1種類しか持たないか、あるいは持っていないとされています。

そのため、彼らの見る世界は、私たちのようなカラフルなものではなく、白黒の濃淡(モノクロ)の世界に近いと考えられているのです。

【本題】色盲なのになぜエギのカラーに反応するのか?3つの仮説

では、なぜ色の違いが分からないはずのアオリイカが、エギのカラーによって反応を変えるのでしょうか。

それには、以下の3つの科学的な理由が考えられます。

1. 色の「濃淡(コントラスト)」を識別している説

最も有力なのが、アオリイカは色そのものではなく、背景との明るさの違い、つまり

「コントラスト(濃淡)」を見分けているという説です。

アオリイカは非常に優れた視力(特に動体視力)を持ち、明るさの違いを敏感に察知する能力に長けています。

彼らにとって、エギのカラーとは「背景に対してどれだけ目立つか、あるいは馴染むか」という指標なのです。

これを専門的には「輝度(きど)」と言います。

  • 日中・澄み潮の状況
    • 背景: 海中に光が豊富に差し込み、全体的に明るい。
    • アオリイカからの見え方: 周りが明るいため、濃い色(暗い色)のエギはシルエットがハッキリと見えます。逆に、ナチュラル系のカラー(アジ、イワシなど)は背景に溶け込みやすくなります。
    • 有効なカラー: ナチュラルカラー(アジ、イワシ)、ブルー系、クリア系など。背景に馴染みつつも、リアルなベイトの存在感を演出できます。
  • マズメ時・濁り潮の状況
    • 背景: 光量が少なく、全体的に暗い。
    • アオリイカからの見え方: 周りが暗いため、明るい色(膨張色)のエギほどシルエットがぼやけず、認識しやすくなります。
    • 有効なカラー: ピンク、オレンジ、マーブルテープなど。暗い背景の中で存在感を際立たせ、アオリイカに発見されやすくなります。

つまり、私たちは「赤色だから釣れる」と思っているかもしれませんが、アオリイカにとっては

背景の青に対して、最も目立つ濃さ(暗さ)だから反応した」というのが真実に近いのかもしれません。

2. 紫外線(UV)を感知している説(ケイムラ)

人間には見えない「紫外線」ですが、多くの魚類や甲殻類はこれを認識できると言われています。

アオリイカも同様に紫外線を感知する能力があるのではないか、という説です。

この紫外線に反応して発光するのが「ケイムラ(蛍光紫)」カラーです。

紫外線は、曇りの日や朝夕のマズメ時、そして水中深くまで届きやすいという特性があります。

人間の目にはただの薄紫色に見えるケイムラも、紫外線を感知できるアオリイカにとっては、

妖しく青白く光って見える、非常にアピール力の高いカラーなのです。

  • 特に有効な状況: 日中、曇天、マズメ時、澄み潮

3. 夜光(グロー)の光を感知している説

これは最も分かりやすい理由かもしれません。

夜光(グロー)は、光を蓄えて自ら発光するため、アオリイカが持つ優れた「光の明暗を捉える能力」に直接訴えかけます

特に、光がほとんど届かない夜間や、水深のあるディープレンジ、透明度の低い濁り潮の状況では、

グローの光はアオリイカにとって格好のターゲットとなります。

発光の強さや色(グリーン、ブルー、ピンクなど)によってもアピール度が変わるため、

その日の状況に合わせたグローの使い分けが釣果を大きく左右します。

  • 特に有効な状況: ナイトゲーム、深場、濁り潮

【状況別】エギカラー選択の基本戦略まとめ

状況 有効なカラー(と下地テープ) 狙い・理由
デイゲーム(晴天・澄み潮) ナチュラル系(アジ、イワシ)、ブルー系、オリーブ系<br>(下地:シルバー、クリア、マーブル) 背景に馴染ませ、リアルなベイトを演出。スレたイカに警戒心を与えにくい。
デイゲーム(曇天・笹濁り) ケイムラ、ゴールドテープ、ピンク、オレンジ 紫外線や弱い光を反射・発光させ、存在をアピール。コントラストで誘う。
マズメ(朝・夕) オレンジ、ピンク、レッドテープ、ゴールドテープ 少ない光量でもシルエットをハッキリ見せる。高活性なイカに素早く発見させる。
ナイトゲーム 夜光(グロー)、レッドテープ、ケイムラ(常夜灯周り) 自発光や強いシルエットで暗闇の中のイカにアピール。
濁り潮 ピンク、オレンジ、ゴールドテープ、夜光(グロー) 視界が悪い中で、とにかく目立たせてエギの存在を気づかせる。

まとめ:アオリイカの「目」を理解すれば、エギングはもっと楽しくなる!

アオリイカは色盲ですが、私たち人間にはない優れた能力でエギを認識しています。

  • 色の濃淡(コントラスト)を見分ける能力
  • 紫外線(ケイムラ)を感じ取る能力
  • わずかな光(グロー)を捉える能力

これらの能力を理解し、「なぜ今このカラーが効くのか?」を考えながらローテーションする

ことで、あなたのエギングは感覚的なものから、より戦略的なものへと進化するはずです。

「アオリイカは色が見えない。だから、背景とのコントラストを考えてみよう」

「今日は曇りだから、ケイムラで紫外線をアピールしてみよう」

「潮が濁っているから、シルエットがハッキリ出るピンクやオレンジを使おう」

このように、アオリイカの視点に立ってエギを選ぶことが、安定した釣果への一番の近道なのです。

次回の釣行では、ぜひこの記事の内容を思い出しながら、カラーセレクトを楽しんでみてください。

 

アオリイカは色が見えない。だから、背景とのコントラストを考えてみよう。釣太郎

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