アオリイカといえば、長く伸びる2本の触手(捕食用触腕)が特徴的です。
その先端にはほかの脚よりも大きな吸盤が並び、魚や甲殻類を捕まえる際に大きな役割を果たします。
では、この大きな吸盤は「吸引力を強めるため」に進化したのでしょうか?
アオリイカの触手構造
・アオリイカには合計10本の腕があり、そのうち2本が「捕食用触腕」。
・普段は体の中に折り畳まれており、獲物を狙う瞬間に素早く伸びる。
・先端部分を「触手クラブ(club)」と呼び、ここに大型の吸盤が並んでいる。
触手先端の吸盤が大きい理由
① 獲物を瞬時にホールドするため
・魚は素早く泳ぐため、捕まえた直後に暴れる。
・大きな吸盤は、瞬間的に強力な吸着力を発揮し、滑る魚体を逃さない。
② 吸引だけでなく「爪構造」で引っ掛ける
・アオリイカの吸盤には硬いための「角質環(かくしつかん)」がついており、魚の体に食い込む。
・つまり、単なる吸盤の吸引力ではなく、「吸着+引っ掛け」の二重の仕組みで捕らえる。
③ 捕食効率を高めるための進化
・大型の吸盤は、獲物を確実に取り込むために進化したと考えられる。
・小さな吸盤だけでは大物を捕らえるのは難しいが、大きな吸盤があることで捕食成功率が大幅にアップする。
他のイカとの比較
・スルメイカなども吸盤を持つが、アオリイカほど先端が大きくはない。
・アオリイカは小魚や甲殻類を捕食する「待ち伏せ型」の捕食者であるため、特化した構造を持つ。
・マッコウクジラと戦うダイオウイカも、同じく大きな吸盤+爪構造を持ち、力強い掴み取りを行う。
まとめ
・アオリイカの触手先端の吸盤は 「吸引力を高めるため」だけでなく、「爪で引っ掛けて逃がさない」ために進化した武器。
・瞬間的な捕獲成功率を高める重要な役割を果たす。
・釣りで掛けたアオリイカが「バシッ!」と一瞬で魚に抱きつくのも、この大きな吸盤の働きによる。


