なぜ季節で真鯛の釣果にムラが出るのか?その答えは「食性」の変化にあります。
春の乗っ込みから冬の深場まで、四季のベイトパターンを徹底分析。
タイラバ・一つテンヤの具体的な攻略法をプロが解説。
この記事で、あなたは一年中真鯛を釣れるようになります。
「春は大漁だったのに、夏になった途端、全く釣れなくなった…」
「秋が良いと聞いたけど、どんな釣り方をすればいいんだろう?」
海の王様、真鯛。 その美しい魚体に魅せられ、船に乗り込むアングラーは後を絶ちません。
しかし、多くの人が「季節の壁」にぶつかります。
こんにちは。 真鯛を追い求めて全国の海を巡る、プロアングラーのマサです。
実は、真鯛の釣果は「季節ごとの食性の変化」をどれだけ理解しているかで、天と地ほどの差が生まれます。
この記事では、科学的な知見と長年の実釣経験に基づき、春夏秋冬それぞれの真鯛の食性と、
それに合わせた具体的な攻略法(タイラバ・一つテンヤ中心)を、初心者の方にも分かりやすく
徹底解説します。
もう「釣れる時期」「釣れない時期」に一喜一憂するのは終わりにしましょう。
この記事を読めば、あなたは四季を通じて真鯛を追いかけ、コンスタントに釣果を上げられる
戦略を手に入れることができます。
■結論:真鯛攻略の鍵は「季節のベイト」にあり。
いきなり核心からお伝えします。
一年を通して真鯛を釣り続けるための最大の秘訣は、**「季節ごとに真鯛が捕食している
メインベイト(主食)を正確に把握し、自分のルアーや仕掛けをそれに合わせること」**です。
人間が季節ごとに旬のものを食べたくなるように、真鯛も季節によって主食を変えています。
その変化を知らずして、真鯛を攻略することはできません。
それでは、日本の美しい四季と共に、真鯛の生態を追っていきましょう。
【春:3月~5月】産卵を控えた「乗っ込み真鯛」シーズン。
一年で最も真鯛を釣りやすいと言われる、待望の季節です。
- 季節の特徴: 水温が上昇し始め、真鯛が産卵のために浅場(シャローエリア)へと集まってきます。 産卵に備えて体力をつけるため、非常に食欲旺盛になります。
- メインベイト: 甲殻類(エビ、カニ)、イカナゴ、イワシなど。 高タンパク・高カロリーなエサを積極的に捕食します。
- 攻略法「アピール重視で高活性な個体を狙え!」
- ポイント: 産卵場所となる浅場の岩礁帯や、そこへ続くカケアガリ。
- タイラバ:
- ヘッド: 40g〜80gが中心。
- ネクタイ: 大きめのシルエットでアピール。 カラーはオレンジ、レッド、ゴールドといった派手なものが実績大。
- 釣り方: 基本は**「等速巻き」**。 高活性な真鯛に見つけてもらうことが最優先です。
- 一つテンヤ: エサ持ちの良いエビを使い、底付近を丁寧に探ります。 着底後のアタリに集中しましょう。
【夏:6月~8月】高水温を避ける「深場のテクニカル」シーズン。
梅雨が明け、水温が一気に上昇すると、真鯛の行動パターンは大きく変わります。
- 季節の特徴: 浅場の高水温を嫌い、水温が安定した深場(ディープエリア)へ移動します。 産卵後の体力回復期と重なり、食い渋る個体も増えるテクニカルな季節。
- メインベイト: イワシやアジなどの小型回遊魚、イカ、タコ。
- 攻略法「食い渋りを意識した繊細なアプローチを」
- ポイント: 水深50m以上の深場や、潮通しの良い沖の瀬。
- タイラバ:
- ヘッド: 100g以上のタングステン製が必須。 素早く底を取り、二枚潮対策にもなります。
- ネクタイ: 小さなシルエットが有効。 カラーはグリーン、グロー、ブラックなど、ベイトやシルエットを意識したものが効果的。
- 釣り方: ただ巻きに変化をつけたり、フォールでのアタリを取ったりと、食わせの「間」を意識した誘いが重要になります。
- マイクロジギング: 小型ベイトを捕食している場面では、ジグを使った釣りがハマることもあります。
【秋:9月~11月】体力を蓄える「落ち真鯛」シーズン。
夏を乗り越え、水温が適水温に近づくと、真鯛の食欲が再び爆発します。
- 季節の特徴: 越冬に備えて体力を蓄えるため、春に次ぐ「荒食い」のシーズン。 ベイトフィッシュが豊富で、真鯛も広範囲に散らばります。
- メインベイト: イワシ、アジ、サバなどの青魚が中心。 その時々で最も捕食しやすいベイトを狙っています。
- 攻略法「マッチ・ザ・ベイトで効率よく探れ!」
- ポイント: 魚群探知機でベイトの反応を探すことが最重要。 ナブラ(鳥山)が立つことも。
- タイラバ:
- ヘッド: 60g〜120gと、探る水深は幅広い。
- ネクタイ: **その日のベイトに合わせる(マッチ・ザ・ベイト)**のが鉄則。 イワシがいればシルバー系、アジならゴールド系など。
- 釣り方: 底だけでなく、中層までしっかり巻いて広いレンジを探りましょう。
- 一つテンヤ: ベイトのサイズに合わせて、エビの大きさを変える工夫が釣果に繋がります。
【冬:12月~2月】低活性を打ち破る「深場のスロー」シーズン。
人間もこたつから出たくないように、真鯛も活動が鈍る厳しい季節です。
しかし、釣り方次第で良型に出会えるチャンスがあります。
- 季節の特徴: 水温の低下とともに深場へ移動し、岩陰などでじっとしていることが多くなります。 代謝が落ち、捕食活動は最低限になります。
- メインベイト: 移動の少ないゴカイや甲殻類など。 目の前に来たエサに、反射的に口を使うイメージです。
- 攻略法「目の前にエサを届け、じっくり見せて食わせる」
- ポイント: 水温が安定しやすい、水深80m以上の深場の岩礁帯。
- タイラバ:
- ヘッド: 120g以上の重いものが中心。
- ネクタイ: レッドやブラックなど、シルエットがはっきり出るカラーが有効。
- 釣り方: **「超デッドスロー(超低速巻き)」**が基本。 ボトム(底)をネチネチと、丁寧に探ります。 「コン」という小さなアタリを確実に掛けていく集中力が必要です。
- 一つテンヤ: 仕掛けを底に着けたら、長めのステイ(止め)を入れて、真鯛がエサを見つける時間を与えてあげましょう。
■季節以上に重要?釣果を左右する「潮」を読もう。
どんな季節であっても、潮が動かなければ真鯛の口は重くなります。
潮が動くとプランクトンが流れ、それを食べるベイトが動き、そのベイトを食べる真鯛の活性が上がるからです。
釣行計画を立てる際は、必ず潮見表を確認し、大潮や中潮の日、そして朝マズメ・夕マズメと
潮が動く時間が重なるタイミングを狙うのが、釣果への一番の近道です。
■まとめ:真鯛釣りに「オフシーズン」はない。
ご覧いただいたように、真鯛は季節ごとに居場所と食性を変えながら、一年中私たちの挑戦を待っています。
- 春: 産卵パワーで荒食い。 浅場で派手にアピール。
- 夏: 深場で夏バテ気味。 小さく、繊細に誘う。
- 秋: 越冬準備で荒食い。 ベイトを探して広範囲をサーチ。
- 冬: 深場で省エネモード。 目の前でゆっくり見せて食わせる。
それぞれの季節の「真鯛の気持ち」になって釣り方をアジャストしていくこと。
それこそが、年間を通して安定した釣果を叩き出す、唯一無二の攻略法です。


