【驚きの魚類生態】回遊魚と居着き魚、同じ魚でなぜ違う?代表的な魚種とその理由を徹底解説!

釣りをしていると、「このシーバスは居着きだな」とか「あのマグロは回遊の群れだ」

なんて言葉を耳にしませんか。

実は、同じ種類の魚でも、広大な海を旅する回遊型と、特定の場所に留まる**居着き型(定住型)

**が存在する魚がいるんです。 面白いですよね。

この記事では、そんな二つの顔を持つ不思議な魚たちをピックアップし、なぜ彼らが異なる

生活スタイルを選ぶのか、その謎に迫ります。

あなたの魚類に関する知識が、この記事を読み終わる頃には一層深まっているはずです。


◆ なぜ同じ魚で「回遊」と「居着き」に分かれるの?

個々の魚が回遊型になるか、それとも居着き型になるか。

その運命を分ける主な要因は、大きく分けて3つあると言われています。

  1. エサの量と質: やはり「食」は最も重要な要素です。 居着き型は、その場にあるエサで満足できる場合にその生活を選びます。 一方、より栄養価の高いエサや豊富なエサを求めて、回遊の旅に出る個体もいます。
  2. 水温と環境: 魚は変温動物なので、水温は彼らの生命活動に直結します。 産卵や越冬に適した水温を求めて大移動するのが回遊型です。 一年を通して水温が安定し、快適な環境が保たれていれば、わざわざ移動する必要がなくなり居着き型となります。
  3. 成長段階と繁殖戦略: 若い個体は豊富なエサを求めて回遊し、成長するにつれて特定の場所に落ち着くことがあります。 また、子孫を残すために、特定の産卵場所を目指して大回遊する魚も多く存在します。

これらの要因が複雑に絡み合い、それぞれの魚が最適な生存戦略として回遊か定住かを選択しているのです。


◆ 回遊型と居着き型がいる代表的な魚種

それでは、具体的にどのような魚に回遊型と居着き型が存在するのか、代表的な魚種を見ていきましょう。

鱸(スズキ)/ シーバス

ルアーフィッシングの王様、シーバスは回遊型と居着き型が非常に分かりやすい魚です。

  • 回遊型: 「沖鱸(おきすずき)」とも呼ばれます。 外洋に面した潮通しの良い場所を、ベイト(エサとなる小魚)の群れを追いかけて移動します。 体は銀白色に輝き、スマートな体型をしていることが多いです。 引きが強く、アングラーを魅了します。
  • 居着き型: 「磯鱸(いそすずき)」や「川鱸(かわすずき)」などと呼ばれます。 河川や港湾、磯などの特定のエリアに定住し、その場の地形やエサに依存して生活しています。 体色は黒っぽく、ややずんぐりとした体型になりがちです。 回遊型に比べて警戒心が強いと言われています。

【理由】

シーバスの場合、主な理由はエサの豊富さ成長にあります。

河川や内湾は稚魚や小型の甲殻類が豊富で、若いシーバスにとっては絶好の成育場所です。

しかし、大きく成長するにつれて、より大きなイワシやコノシロなどのベイトを求めて沖へ出る

個体が増え、回遊型へと移行していくのです。

真鯛(マダイ)

お祝いの席に欠かせない海の女王、真鯛にも二つのタイプが存在します。

  • 回遊型: 「渡り鯛(わたりだい)」や「沖の鯛(おきのだい)」と呼ばれます。 春になると産卵のために浅場へ大移動し、冬は水温の安定した深場へ落ちていくという、季節的な回遊を行います。 体色は鮮やかなピンク色で、姿も美しいのが特徴です。
  • 居着き型: 「瀬付きの鯛(せつきのたい)」と呼ばれます。 岩礁帯や漁礁などのエサが豊富な場所に定住します。 回遊型に比べて移動範囲は狭く、行動も予測しやすいと言われます。 体色はやや黒ずみ、特に背中側が濃くなる傾向があります。

【理由】

真鯛の回遊の最大の理由は産卵水温です。

彼らは「乗っ込み」と呼ばれる産卵期に、特定の浅瀬に集まる習性があります。

この繁殖行動が大規模な回遊を引き起こします。

一方で、一年中エサが豊富で水温も比較的安定している岩礁帯などでは、わざわざ長距離を移動する

必要がなく、居着き型として一生を過ごす個体も多くなるのです。

メバル

海の宝石とも呼ばれるメバルも、実は回遊するタイプとしないタイプがいます。

  • 回遊型: 「沖メバル」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。 これは厳密には別種(ウスメバルなど)を指すことも多いですが、一般的なメバル(クロメバル、シロメバル、アカメバル)の中にも、季節によって深場と浅場を行き来する回遊性の高い個体がいます。 特に大型の個体にその傾向が見られます。
  • 居着き型: 多くのメバルは、テトラポッドや海藻帯、岩礁などのストラクチャー(障害物)に身を潜めて生活する居着き型です。 「根魚(ねざかな)」の代表格であり、狭い範囲で縄張りを持ち、夜になると活発にエサを探し回ります。

【理由】

メバルの場合は、水温安全性が大きな要因です。 居着き型のメバルは、外敵から身を守りやすいストラクチャーを住処とします。

しかし、冬になり沿岸部の水温が下がりすぎると、水温が安定している深場へと移動する個体が出てきます。

これが回遊型の行動パターンにつながります。

また、大型化するとより多くのエサを必要とするため、エサを求めて移動範囲を広げることもあります。


◆ まとめ:魚たちの賢い生き残り戦略

魚種 回遊の主な理由 居着きの主な理由
シーバス 豊富なエサ、成長 安定したエサ場、若魚の成育
真鯛 産卵、適水温の追求 豊富なエサ場、安定した環境
メバル 適水温の追求、エサ 身の安全、安定した住処

【驚きの魚類生態】回遊魚と居着き魚、同じ魚でなぜ違う?代表的な魚種とその理由を徹底解説.釣太郎

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