魚を釣った直後はほとんど無臭なのに、時間が経つとあの独特な「生臭さ」が現れる。
この違いを生むのは、温度・鮮度・微生物という3つの要素です。
この記事では、それぞれの要因がどのように魚の臭いを決めるのかを科学的に解説し、
釣り人が実践できる臭い対策も紹介します。
魚の臭いを決める3つの要素
1. 温度
魚の劣化スピードは温度に大きく左右されます。
・常温保存(25℃前後)では細菌が急速に繁殖し、6時間後には強い匂いを発生。
・氷締め(0℃前後)にするだけで、臭いの発生を半分以下に抑制。
・海水氷(-1.8℃)を使えばさらに鮮度保持力が高まり、臭いの発生は最小限に。
温度管理こそが、魚の臭いを抑える第一のポイントです。
2. 鮮度
釣った直後は細胞が生きているため匂いの元が抑えられています。
しかし死後は「自己消化酵素」が働き始め、筋肉や内臓を分解。
その過程でアミン類や酸化物質が発生し、臭いの基盤が作られます。
血抜きや内臓処理を早めに行えば、この分解プロセスを遅らせることができます。
3. 微生物
魚の表面や腸内にはもともと多数の微生物が存在しています。
死後は免疫機能が停止し、微生物が一気に繁殖。
彼らが作り出す「トリメチルアミン(TMA)」こそが、生臭さの大きな原因です。
つまり「微生物の繁殖を抑える=臭いを抑える」ことにつながります。
臭いを抑える実践的な方法
・釣り上げ直後に血抜きをする
・可能であれば内臓を処理して持ち帰る
・真水氷ではなく海水氷を使う
・できるだけ低温(0℃前後)を保つ
・クーラーボックスは直射日光を避ける
まとめ
魚の臭いは「温度」「鮮度」「微生物」という3つの要素で決まります。
この3つをコントロールすることこそ、釣り人が魚を美味しく持ち帰る最大のコツです。
釣りたての風味を長持ちさせるには、血抜き+海水氷による冷却が最も効果的。
次回の釣行では、ぜひ実践してみてください。
FAQ
Q1. 魚の臭いが強くなる一番の原因は?
A1. 微生物が繁殖して生成するトリメチルアミンが最大の要因です。
Q2. 氷締めだけでは不十分ですか?
A2. 真水氷でもある程度効果はありますが、浸透圧の影響で鮮度劣化が進みやすいです。海水氷が理想です。
Q3. 臭いを抑えるために家庭でできる工夫は?
A3. キッチンペーパーで水分を拭き取り、ラップ+冷蔵保存することで微生物繁殖を抑えられます。


