なぜカツオには「当たり外れ」があるのか?
春から初夏、秋にかけて旬を迎えるカツオは、日本人にとってなじみ深い魚です。
特に「カツオのたたき」や「刺身」は人気ですが、実際に食べてみると「美味しいとき」と
「イマイチなとき」の差が大きい魚でもあります。
この**味のブレ(当たり外れ)**は、カツオという魚の生態や体質に大きく関係しています。
「当たりのカツオ」の特徴
AI解析を基にすると、美味しいカツオには以下の特徴があります。
① 脂ののりが良い
・秋の戻りガツオは脂肪率が高く、旨味をしっかり感じられる。
・脂質が筋肉に均一に入ることで、ねっとりした食感とコクが生まれる。
② 鮮度が良い
・釣り上げ直後に血抜き・神経締めが施されたカツオは、臭みが出にくい。
・ATP保持率(鮮度を示す数値)が高いほど、刺身でも甘味を感じられる。
③ 季節と回遊ルート
・春の初ガツオ → さっぱりとした赤身の旨さ。
・秋の戻りガツオ → 脂の甘味が強く「当たり」とされやすい。
「外れのカツオ」の特徴
逆に「イマイチ」と感じるカツオには以下の傾向があります。
① 血合いの臭みが強い
・カツオは血合い部分が多く、処理が遅れると鉄臭さや生臭さが出る。
・この臭みが強いと「外れ」と感じやすい。
② 脂が少なくパサつく
・特に春の若いカツオは脂肪率が低く、赤身だけのため好みが分かれる。
・水っぽく、旨味が薄いと外れ評価になりやすい。
③ 鮮度劣化
・流通に時間がかかると、筋肉内のATPが急速に分解され、旨味が落ちる。
・冷凍や解凍が不適切でも味が劣化しやすい。
AIが数値化:当たり外れのカツオ比較
AIによる味覚要素のシミュレーションを数値化すると以下の通りです。
| 項目 | 当たりカツオ | 外れカツオ |
|---|---|---|
| 脂質量 | 15〜20% | 5%以下 |
| ATP保持率(鮮度) | 80%以上 | 40%以下 |
| 血合い臭 | 10%以下(弱い) | 40%以上(強い) |
| 旨味評価 | 85点前後 | 55点前後 |
このように、脂質・鮮度・血合い臭の3要素がカツオの「当たり外れ」を大きく左右します。
まとめ
・カツオは美味しい魚だが、当たり外れの差が大きい。
・当たりは「脂がのって鮮度が良く、臭みが少ない個体」。
・外れは「血合い臭が強く、脂が少なく、鮮度が落ちている個体」。
・AI解析では「脂質量・ATP保持率・血合い臭」の数値で判別できる。
つまり、秋の戻りガツオ・釣りたての処理が良い個体を選べば「当たり」の確率は格段に上がるのです。


