「アオリイカを釣るなら、やっぱり大潮がいいの?」
「小潮は釣れないって本当?」
エギングをしていると、必ず耳にする「潮」の話。 実は、アオリイカの釣果は潮の動きに大きく左右されます。
そして、それぞれの潮周りには、知っているだけで釣果が劇的に変わる「攻略法」が存在するのです。
アオリイカ釣りのキモである「潮」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事を読めば、次のことが分かります。
- 大潮・中潮・小潮、それぞれの特徴とアオリイカへの影響。
- 潮周りに合わせた具体的なポイント選びと攻め方。
- あなたの次の釣行で、どんな潮を選べばいいのか。
結論から言うと、「大潮は爆発力、中潮は安定、小潮は丁寧に」。
この言葉の意味を理解すれば、あなたのアオリイカ釣りは間違いなくレベルアップします。
そもそも、なぜ潮が動くとアオリイカが釣れるのか?
本題に入る前に、基本をおさらいしましょう。
潮が動くと、海中のプランクトンが動きます。
それを食べる小魚(ベイト)が動き出し、そのベイトを捕食するアオリイカの活性が上がる、という食物連鎖のスイッチが入るからです。
つまり、**「潮が動く=アオリイカのご飯タイムが始まる」**とイメージしてください。
この潮の動きの大きさを示すのが「大潮」「中潮」「小潮」などの潮周りです。
- 大潮:満潮と干潮の差が最も大きい。 潮が一番よく動く。
- 中潮:大潮と小潮の中間。 適度に潮が動く。
- 小潮:満潮と干潮の差が最も小さい。 潮の動きが緩やか。
それでは、各潮周りの具体的な攻略法を見ていきましょう。
【大潮の攻略法】一発逆転の爆発力を活かせ!
大潮は、まさにハイリスク・ハイリターンな潮です。
特徴
- 潮の流れが非常に速く、潮位差も大きい。
- ベイトの動きが活発で、アオリイカの活性も最高潮に達しやすい。
- 「時合(じあい)」と呼ばれる釣れる時間がハッキリしている。
攻め方
大潮の攻略ポイントは、**「激流をどう制するか」**です。
- タイミング:満潮・干潮の前後1〜2時間。 潮が最も激しく動く時間に集中しましょう。 このタイミングを外すと、嘘のようにアタリが遠のくことがあります。
- 場所:岬の先端や水道など、潮が直接当たる「潮通しの良い場所」がセオリーです。 ただし、流れが速すぎる場合は、流れがヨレる場所や反転流ができている場所を探すのがキモになります。
- エギ:流れに負けない**重めのエギ(ディープタイプ)**や、追加シンカーが必須です。 しっかりと海底までエギを沈められないと話になりません。
- アクション:激しくシャクるよりも、潮の流れに乗せてエギをドリフトさせるイメージで攻めます。 一度着底させたら、短いシャクリでアピールし、再度潮に乗せて流していく釣り方が有効です。
【中潮の攻略法】最も安定して釣果を望める優等生
初心者から上級者まで、最も釣りやすく、安定した釣果が期待できるのが中潮です。
釣行計画を立てるなら、まず中潮の日を選ぶのがおすすめです。
特徴
- 潮の流れが速すぎず、緩すぎず、適度にある。
- エギのコントロールがしやすい。
- 時合が比較的長く続く傾向がある。
攻め方
中潮は、**「エギングの基本」**が最も通用する潮です。
- タイミング:朝マズメ・夕マズメと、満潮・干潮のタイミングが重なれば、それはもう「約束された勝利の時」です。 一日を通してチャンスがあります。
- 場所:堤防、磯、サーフなど、あらゆるポイントで釣果が期待できます。 回遊してくる高活性なイカと、その場に居着いているイカの両方を狙えます。
- エギ:**標準的な重さのエギ(ノーマルタイプ)**を基本に、水深や活性に合わせてシャロータイプ、ディープタイプと使い分けましょう。 カラーローテーションも積極的に行い、その日の当たりカラーを見つけることが釣果アップの鍵です。
- アクション:基本に忠実な「2段シャクリ」や「3段シャクリ」で、広範囲にアピールしましょう。 重要なのは、シャクった後の**「フォール(沈下)時間」**をしっかり取ること。 アオリイカがエギを抱くのは、ほとんどがこのフォールの時です。
【小潮の攻略法】低活性なイカを丁寧に誘い出す
「小潮は釣れない」と言われがちですが、それは間違いです。 攻め方次第では、大潮や中潮では獲れない、スレた大型アオリイカをキャッチできる可能性があります。
特徴
- 潮の動きが緩やかで、アオリイカの活性が上がりにくい。
- エギの操作が非常にしやすい。
- 回遊待ちの釣りは不利。 「居着き」のイカを狙うことになる。
攻め方
小潮の攻略ポイントは、**「いかに見せて、抱かせるか」**です。
- タイミング:潮が完全に止まる時間は避け、少しでも流れが出る満潮・干潮の前後を狙います。 潮よりも、朝マズメ・夕マズメといった光量の変化が捕食のスイッチになることも多いです。
- 場所:ワンドの奥や藻場、沈み根の周りなど、潮の流れが穏やかで、アオリイカが隠れていそうな場所をピンポイントで狙います。 ランガン(場所移動)でテンポよく探るより、一箇所でじっくり粘る釣りが向いています。
- エギ:**軽めのエギ(シャロータイプ)**や、ゆっくり沈むスローシンキングタイプが主役です。 長時間エギを見せて、じっくり考える時間を与えて抱かせます。
- アクション:派手なダートアクションは逆効果になることも。 海底付近をネチネチと探る**「ボトムパンプ」**や、移動距離を抑えた短いリフト&フォールが有効です。 ラインテンションに全集中し、ごく小さな「モゾッ」というアタリを感じ取りましょう。
まとめ:あなたのベストな潮はどれ?
最後に、各潮周りの特徴をもう一度おさらいします。
- 大潮:数か型か、一発大物を狙いたいギャンブラーなあなたへ。 時合を逃さず、激流を攻略する楽しさがあります。
- 中潮:とにかく一杯釣りたい、安定した釣果を求めるあなたへ。 エギングの基本を学び、実践するのに最適な潮です。
- 小潮:人と違う場所で、テクニカルな釣りを楽しみたいあなたへ。 一杯の価値が非常に高い、玄人好みの潮と言えるでしょう。
どの潮周りでも、アオリイカが釣れる可能性は十分にあります。 大切なのは、その日の潮の状況を理解し、それに合わせた攻め方を組み立てることです。
釣行前には必ずタイドグラフを確認し、「今日はどんな潮だから、あのポイントで、こんな風に攻めてみよう」と戦略を立てる習慣をつけてみてください。
それだけで、あなたのエギングはもっと面白く、もっと釣れるようになるはずです。


