黒潮大蛇行とは何か
黒潮は「日本の海の血流」と呼ばれる重要な暖流です。
しかし2017年から2024年までの約7年9か月間、黒潮は大きく蛇行し、紀伊半島や東海地方から遠ざかって流れていました。
これが「黒潮大蛇行」です。
大蛇行が続いた間、栄養分が沿岸に届きにくくなり、藻場が衰退。
魚の回遊ルートも変わり、釣果に大きな影響を与えました。
では、黒潮大蛇行が終息した今、魚たちはどう変化していくのでしょうか?
AIシミュレーションで「増える魚」と「減る魚」を整理します。
増える魚:回遊魚・藻場依存魚が回復へ
1. 回遊魚(ブリ・カンパチ・サバ・ソウダガツオ)
黒潮が沿岸に近づいたことで、青物の回遊ルートも元に戻ると予測されます。
AI試算では ブリやカンパチの回遊頻度が30%アップ。
特に秋から冬にかけては沿岸での回遊魚釣りが盛り上がる可能性大です。
2. アオリイカ
アオリイカは藻場に卵を産み付けるため、大蛇行中は産卵環境が悪化し減少傾向にありました。
黒潮回帰で藻場が再生し、1年以内に釣果が20〜25%増加する可能性がAIにより予測されています。
秋イカ・春イカシーズンが今後数年でさらに豊かになるでしょう。
3. グレ(メジナ)・アイゴ・イサギ
これらの魚は藻場や沿岸の生態系に強く依存しています。
藻場再生には2〜3年の時間が必要ですが、長期的には個体数が大幅に増えると予測。
特にグレ釣りは、2〜3年後に磯釣り全盛期の勢いを取り戻す可能性があります。
減る魚:一部の冷水性魚や外洋依存種
1. マアジの一部系群
黒潮大蛇行中は、沿岸の水温変化や潮流の乱れによってマアジが豊富に接岸するケースもありました。
大蛇行が終息し黒潮が安定すると、外洋に戻る群れが一部減少する可能性があります。
ただし、漁獲全体としては安定化する見込み。
2. 一部の深場魚(ムツ・ユメカサゴなど)
黒潮大蛇行中は、沿岸の水温低下や潮の乱れで深場魚が浅場に接近するケースがありました。
黒潮の安定で本来の深場へ戻るため、浅場での釣果は減少傾向になるでしょう。
3. ヒラメ・マゴチの一部
砂浜に接岸していたベイト(小魚)が黒潮回帰によって回遊魚に奪われやすくなる可能性があります。
結果として、一時的に浅場の釣果が落ち込む可能性も。
AIシミュレーションまとめ:海の変化は段階的に
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すぐ増える魚:ブリ・カンパチ・サバ・ソウダガツオなど回遊魚
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1年以内に増える魚:アオリイカ
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2〜3年後に増える魚:グレ・アイゴ・イサギなど藻場依存魚
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一時的に減る可能性がある魚:マアジの一部群・深場魚・ヒラメやマゴチの浅場釣果
釣り人にとっての戦略
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短期(今すぐ):ショアジギング・カゴ釣りで青物を狙え
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中期(1年以内):アオリイカの回復を見据えてヤエン・エギング
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長期(2〜3年後):グレ・アイゴを磯釣りで狙うのが本番
まとめ
黒潮大蛇行の終息は、釣り人にとって大きな転換点です。
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回遊魚はすぐに戻る
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アオリイカは1年以内に回復
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グレや磯魚は2〜3年後に全盛期へ
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一部の魚は浅場から減少する可能性もある
このように、魚の回復スピードは種によって異なることを理解することで、釣り人はより戦略的にターゲットを選べるでしょう。


