回遊魚でも居着き型(回遊しない群れ)は存在するのか?その理由を徹底解説

はじめに:回遊魚=常に動き回る?という誤解

釣り人にとって「回遊魚」という言葉は非常に馴染み深いものです。

ブリ・カツオ・マグロ・サバなど、常に群れを成して広範囲を移動しながらエサを追いかける魚をイメージする方が多いでしょう。

しかし実際には、回遊魚でありながら、特定の海域に居着く群れ(居着き型) が存在します。

「え?回遊魚なのに回遊しないの?」と驚く方もいるかもしれませんが、これは科学的に見ても自然な現象です。


回遊魚が居着き型になる理由

では、なぜ本来は広範囲を回遊するはずの魚が、特定の場所に留まるのでしょうか?

その主な理由は以下の通りです。

1. 餌が豊富で移動する必要がない

回遊魚が広範囲を動く最大の理由は「エサを求めて」です。

しかし、港湾や沿岸部で小魚(イワシ・アジ・サヨリなど)が豊富に集まる場所では、移動する必要がなくなります。

特に、堤防周りや養殖場周辺はプランクトンや小魚が集まりやすいため、居着き群れが形成されやすいのです。

2. 水温・潮流が安定している

回遊魚は水温変化に敏感ですが、黒潮の分流や湾奥など、水温や潮が比較的一定のエリアでは長期的に生活可能です。

特に 内湾や入り組んだ地形の湾内 では、潮流が弱くエサも安定的に確保できるため、群れがそのまま居着くことがあります。

3. 外敵が少ない安全な環境

外洋を回遊する魚は常に捕食者(大型魚や海獣)に狙われます。

しかし港湾や浅場に入り込むことで、外敵からのリスクを減らすことができます。

これも「居着き化」を促す要因のひとつです。

4. 成長段階による定着

回遊魚の中には、幼魚期は沿岸に定着し、成長するにつれて外洋回遊に移行する種がいます。

例えば カンパチ(シオ)やブリ(ワカナゴ) などは、幼魚のうちは湾内や漁港に居着き、一定の大きさになると回遊型に変化します。


居着き型がよく見られる回遊魚

実際の釣り場でも、居着き型の回遊魚は珍しくありません。

  • ブリ(ハマチ・メジロ)
     外洋を回遊するが、一部は湾内に居着いて周年で釣れる。

  • カンパチ(シオ)
     幼魚は防波堤周りに定着し、数ヶ月間同じポイントで釣れることがある。

  • サバ
     本来は大回遊をするが、港湾や湾奥に数百匹単位で居着くことも多い。

  • イワシ
     基本は大群で移動するが、防波堤周辺に長期間留まる「居着き群れ」がある。


釣り人にとってのメリット

居着き型の存在は、釣り人にとって大きなメリットとなります。

  1. 狙える期間が長い
     本来は一時的にしか回ってこない魚が、居着き型ならシーズンを通じて狙える。

  2. 釣果が安定する
     居着き群れが形成されると、毎回同じポイントで釣れる確率が高くなる。

  3. サイズや味の違いを楽しめる
     居着き魚は環境に適応して体型や味が変わることもあり、回遊魚とは違った個性を楽しめる。


居着き型のデメリットや注意点

一方で、居着き型には注意点もあります。

  • 餌が豊富すぎてスレやすい
     同じ群れを相手に釣り続けると学習され、ルアーや仕掛けに反応しなくなる。

  • 脂のノリが変わる
     外洋で活発に動く個体に比べ、居着き型は脂が少なく「さっぱり系」になることがある。

  • 漁港などで小型魚が多い
     居着き型は幼魚期に多いため、大型が釣れる確率はやや低め。


まとめ:回遊魚でも「居着き型」は存在する

・回遊魚であっても、エサが豊富で環境が安定していれば居着く。

・幼魚期や外敵回避など、成長段階や環境要因で定着化が起こる。

・ブリ・カンパチ・サバ・イワシなど、釣り人に馴染み深い魚で実際に見られる。

・釣り人にとっては安定的な釣果が得られるメリットがある。

✅ 結論:

回遊魚=必ず大回遊するわけではなく、居着き型も存在する

釣り人にとっては「居着きポイント」を見つけることが釣果アップの近道になります。

 

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