エギングで念願のアオリイカをゲット!最高の瞬間に喜びも束の間、気づけばお気に入りのウェアにべっとりと黒い墨が…。
「あ、終わった…」と絶望するのはまだ早い。
イカの墨汚れは、正しい手順で対処すれば驚くほど綺麗に落とすことが可能です。
実は、イカ墨の主成分はタンパク質とメラニン色素。この性質を理解すれば、もう怖いものはありません。
この記事では、付いてしまったばかりの新しいシミから、時間が経ってしまった頑固なシミまで、
イカ墨を徹底的に落とすための具体的な方法を、洗濯のプロの視点から詳しく解説します。
まずは鉄則!墨が付いた直後にやるべきこと
勝負は墨が付いた瞬間に始まっています。ここで正しい応急処置ができるかどうかで、汚れ落ちが劇的に変わります。
- 固形物を優しく取り除く: 墨の塊があれば、ティッシュなどでつまんで取り除きます。
- 絶対に「冷水」で洗い流す: 現場にいるなら海水がベスト。なければ冷たい真水で、墨の色素をできるだけ流し出します。
- こすらない!つまみ出すように: 生地を傷めないよう、ゴシゴシこするのではなく、汚れた部分を優しくつまみ洗いするのがポイントです。
【最重要】絶対にお湯は使わないで!
イカ墨の主成分であるタンパク質は、熱を加えると凝固して繊維に固着してしまいます。
こうなるとプロでも落とすのが非常に困難になります。
乾燥機やアイロンもシミが落ちきるまでは厳禁です。
【実践編】イカ墨シミを落とす最強の洗濯手順
応急処置が終わったら、家に帰って本格的な染み抜きに取り掛かりましょう。必要なものは、ほとんどのご家庭にあるはずです。
準備するもの
- 食器用中性洗剤: 油汚れに強いだけでなく、タンパク質分解を助けます。
- 酸素系漂白剤(粉末タイプ): オキシクリーンやワイドハイターPROなど。色柄物にも安心して使えます。
- 洗面器やバケツ
- 古い歯ブラシ
ステップ1:食器用洗剤で「前処理」
まず、シミが乾いた状態のまま、汚れた部分に食器用中性洗剤を直接塗布します。
洗剤が繊維の奥に浸透するように、指で優しく揉み込むか、歯ブラシの裏などで軽く叩き込みます。
ステップ2:酸素系漂白剤で「つけ置き」
これが最も重要な工程です。
- 洗面器に40〜50℃のぬるま湯を溜めます。
- お湯に酸素系漂白剤を製品の指示通り溶かします。(例:お湯2Lに対し大さじ1杯程度)
- 衣類を投入し、最低1〜2時間つけ置きします。汚れがひどい場合は、時々様子を見ながら半日ほど置いてもOKです。酸素の泡がシュワシュワと汚れを分解してくれます。
ステップ3:通常通り洗濯機で洗う
つけ置きが終わったら、液ごと洗濯機に入れ、他の洗濯物と一緒に通常のコースで洗濯してください。
この時、改めて洗濯洗剤も規定量入れます。
ステップ4:干す前に必ず確認!
洗濯が終わったら、乾かす前に必ずシミが落ちているかを確認してください。
もし薄く残っている場合は、乾燥させずに再度ステップ1〜2を繰り返します。
太陽光や乾燥機の熱で乾かしてしまうと、残ったシミが完全に定着してしまいます。
「もう乾いてしまった…」頑固な古いシミへの対処法
時間が経ってしまったシミも諦めないでください。
少し強力な方法でアプローチします。
- 酸素系漂白剤でペーストを作る: 少量の粉末酸素系漂白剤に、ぬるま湯を数滴加えてペースト状にします。
- シミに直接塗り込む: 歯ブラシでシミの部分にペーストを直接塗り込み、30分〜1時間ほど放置します。
- 通常の手順へ: その後、上記の「ステップ2:つけ置き」から同様の手順で洗濯します。
これでも落ちない場合は、釣り具店などで販売されている「エギウォッシュパウダー」のようなイカ墨専用洗剤を試す価値があります。
まとめ:イカ墨汚れは「熱を加えず、酸素で分解」
最後に、イカ墨を落とすための重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- すぐやる: 乾く前なら、汚れはもっと簡単に落ちる。
- まず冷水: 熱は最大の敵。タンパク質を固めない。
- 中性洗剤+酸素系漂白剤: このコンビが最強のタッグ。
- 乾かす前にチェック: シミが残っていたら、もう一度挑戦。
正しい知識さえあれば、イカ墨はもはや恐れる相手ではありません。
大切なウェアを綺麗に保ち、心置きなくエギングを楽しんでください。


