海釣りをしていて「周りは釣れているのに、自分だけ釣れない…」という経験は誰にでもあります。
特に初心者のうちは、エサや仕掛けに原因を求めがちですが、実は 釣れない最大の理由は棚(水深)が合っていないこと にあります。
統計的に見ても、釣果が伸びない理由の 70%はタナのミス によるものといわれています。
つまり、釣りの上達の第一歩は「魚がいる層を正しく探すこと」なのです。
この記事では、海釣り入門者がつまずきやすい棚の問題について詳しく解説し、さらに魚種ごとに「狙うべきタナの目安」を紹介します。
1. なぜ棚(水深)が重要なのか?
魚は海中を自由に泳ぎ回っているように見えて、実際には「決まった水深」に集まっていることがほとんどです。
・アジ → 群れで中層回遊
・チヌ → 海底に張りつく
・アオリイカ → 海底から2〜3m上で待ち伏せ
・グレ → 潮の流れに乗って中層~表層
このように魚は「居心地の良い層」を持っており、その高さに仕掛けを合わせなければ釣果は望めません。
つまり、釣りは「エサを魚の目の前に届ける作業」なのです。
2. 釣れない時にありがちな棚ミス
初心者の方が陥りやすい棚の間違いを挙げてみます。
・ウキ釣りで「深さを測らず感覚で仕掛けを流す」
・アジ釣りで「表層だけを狙って中層や底を無視する」
・チヌ狙いで「オモリが底に届いていない」
・アオリイカ釣りで「上層ばかり探って底を攻めない」
これらはすべて「魚がいる高さにエサが届いていない」状態です。
釣れないのは、運や腕ではなく、単にタナを外しているだけかもしれません。
3. 棚を合わせる基本的な方法
① 底を基準にする
まずはオモリを底まで落とし、そこから少し(30cm〜1m)浮かせる。
底物狙い(チヌ・カサゴ・マダイなど)はこの方法が基本です。
② 深さを少しずつ変える
アタリがなければ50cm〜1mずつ棚を変える。
群れの層を探すイメージで調整しましょう。
③ 周囲の釣り人を観察する
釣れている人のウキの沈み方や仕掛け投入後の時間を参考にすることで、タナを推測できます。
4. 魚種ごとのタナ(水深)目安
アジ(鯵)
・回遊魚で中層にいることが多い
・堤防釣りでは 水深の1/3〜1/2あたり を狙う
・日中はやや深め、夕方や朝は浅場に浮く
サバ(鯖)
・アジよりも上の層を回遊することが多い
・表層〜中層を中心に探る
・活性が高いと海面近くで食ってくる
チヌ(黒鯛)
・基本は底狙い
・海底から30cm〜1mの範囲がベスト
・砂地や岩場に潜むので、仕掛けを確実に底に届かせる
グレ(メジナ)
・中層を群れで泳ぐ
・潮の流れに合わせて棚を調整
・冬場は深め、夏は表層に浮く傾向あり
アオリイカ
・日中は底付近から2〜3m上を回遊
・夜は表層に浮くこともある
・基本は底付近から攻めて、徐々に上を探るのがセオリー
カサゴ(ガシラ)
・完全に底狙い
・オモリが底に着いていなければほぼ釣れない
・障害物の際を攻めるとヒット率アップ
マダイ(真鯛)
・底から1〜2m上を泳ぐことが多い
・コマセ釣りではエサが舞う層に合わせる
・深場では棚をしっかり計算して仕掛けを流すのが重要
5. 棚を外すと釣れない理由
魚はエサを「目の前にあるかどうか」で判断します。
1m上にエサがあっても、わざわざ魚が追いかけてはくれません。
つまり「棚が合えばアタリ率は70〜80%、外れていれば10%以下」になるのです。
これは経験豊富な釣り人ほど強く実感している事実です。
6. 棚合わせのコツ(実践編)
・ウキ止め糸を使って棚を固定する
・水深を測る「オモリ」で正確に計測する
・釣れないときは棚を疑うクセをつける
特に初心者は「仕掛けを変える」よりも「棚を変える」方が即効性があります。
まとめ:釣果の70%は棚で決まる
釣りにおいて大切なのは「魚のいる高さを見つける」こと。
タナを合わせられるようになれば、釣果は一気に安定し、初心者から中級者への大きなステップアップになります。
「俺だけ釣れない」と悩んだら、まずは 仕掛けの棚が魚のいる高さに合っているか を見直してみましょう。
エサや道具よりも先に、タナ調整が最大の攻略法なのです。


