カサゴ(ガシラ)は防波堤や磯釣りで人気の根魚です。
しかし、その繁殖方法が卵胎生であることをご存じでしょうか。
卵胎生とは、メスの体内で卵をふ化させ、泳げる状態の稚魚を直接産む繁殖形態です。
この記事では、カサゴの卵胎生の仕組みやメリット、産卵時期、釣りへの影響まで、釣り人にも役立つ情報を詳しく解説します。
1. 卵胎生とは?
卵胎生は、卵を水中に産み落としてふ化させる「卵生」と違い、メスの体内で卵をふ化させます。
そして、ふ化した稚魚はすでに自力で泳ぐ能力を持ち、生まれた瞬間から独立生活を始めます。
カサゴは卵を守るために体内で育てるため、外敵に襲われて全滅するリスクが大幅に低くなります。
2. カサゴが卵胎生である理由
カサゴは岩礁やテトラポッド周辺など、外敵が多い場所に生息しています。
もし普通の卵生だった場合、卵は魚や甲殻類に食べられてしまう確率が高くなります。
卵胎生であれば、
・産卵前に卵が捕食される心配がない
・孵化した瞬間から稚魚が逃げられる
・生存率が高まる
という大きな利点があります。
3. カサゴの産卵時期と行動
カサゴの産卵時期は冬〜早春(12月〜3月頃)です。
この時期になると、メスはお腹が大きく膨らみ、内部で卵がふ化しています。
産まれる稚魚の数は数千匹以上にもなり、生まれた直後から海底付近を泳ぎ、岩の隙間や海藻に身を隠します。
4. 釣り人が知っておくべきポイント
産卵期の釣果傾向
産卵前のメスは体力をつけるため活発にエサを食べます。
そのため冬のカサゴ釣りは良型が釣れやすくなる傾向があります。
小型のリリース推奨
カサゴは成長が遅く、産卵できるサイズになるまで数年かかります。
小型はリリースし、資源を守ることが持続的な釣りにつながります。
5. 卵胎生と生態系への影響
卵胎生のカサゴは、産まれた瞬間から稚魚が動けるため、外敵からの生存率が高くなります。
これにより個体数が安定し、磯や堤防の生態系の一部として重要な役割を担っています。
カサゴは夜行性で、昼間は岩陰に隠れ、夜になると活発にエサを探します。
この生活リズムも、稚魚の生存率を高める要因になっています。
まとめ
カサゴは卵胎生という珍しい繁殖方法を持ち、
・体内で卵をふ化させる
・泳げる稚魚を産む
・生存率が高い
という特徴があります。
釣り人にとっても、産卵期や繁殖習性を知ることは釣果アップや資源保護につながります。
冬〜早春にかけては産卵を意識し、良型を狙いつつ小型はリリースするなど、持続可能な釣りを心がけましょう。


