ピチットシートで驚きの味変化!
脱水するだけで旨味爆増!美味しさが格段にアップする魚と調理法を一挙紹介
●ピチットシートとは?
・ピチットシートは、魚や肉の表面から余分な水分を吸収する「脱水シート」。
・特殊な食品用フィルムで作られており、ドリップ(臭みや雑味を含む水分)を除去してくれます。
・冷蔵庫で寝かせるだけで、食材の水分調整、熟成、保存にも優れるプロ仕様のアイテム。
●ピチットシートで美味しくなる代表的な魚たち
① アジ(真アジ)
おすすめ調理法:なめろう、刺身、炙り、干物
・アジは水分が多く、釣った直後はプリッとしていますが、ピチットで半日脱水すると身が締まり、旨味が濃縮されます。
・特に「なめろう」は、水っぽさがなくなり味噌との相性が格段にアップ。
・また、「干物」にする前にピチットを使うと臭みが抜けて上品な仕上がりに。
② アオリイカ
おすすめ調理法:刺身、塩焼き、漬け
・アオリイカの刺身はそのままでも美味ですが、1日ピチットで脱水すると「モチモチ食感」に変化。
・甘味が濃くなり、塩だけで食べても驚くほど旨い。
・表面がツルツルで脱水しにくい場合は、一度ペーパータオルで水分を拭いてからシートに巻くのがコツ。
③ サバ
おすすめ調理法:しめサバ、味噌煮、焼きサバ
・サバは脂が多く傷みやすい魚。ピチットで脱水するとドリップが抜け、保存性が高まります。
・「しめサバ」の前処理で使用すれば、酢締めの味がシャープに決まり、旨味が倍増。
・焼きサバでは皮がパリッと焼け、身はふっくら仕上がります。
④ イサキ
おすすめ調理法:塩焼き、刺身、昆布締め
・イサキは夏に旬を迎える白身魚。ピチットで脱水すると上品な甘みが引き立ちます。
・昆布締めとの相性も抜群で、ピチット→昆布締めのW工程で旨味爆増。
・塩焼きでは水分が飛びやすく、身がパサつきやすいが、あらかじめピチットで水分を抜くとふっくらジューシーに。
⑤ キンメダイ
おすすめ調理法:煮付け、刺身、炙り
・キンメダイの脂は甘く、繊細。余分な水分を除いてやると、身のハリと脂のりが強調されて極上の口当たりに。
・刺身は半日〜1日ピチットすると、ねっとり濃厚な熟成感が出ます。
・炙りにもおすすめ。水分が抜けていることで、皮目が香ばしく仕上がる。
⑥ ヒラメ
おすすめ調理法:刺身、昆布締め、薄造り
・ヒラメの熟成はプロの技と思われがちですが、ピチットなら簡単にできます。
・刺身にしたあと、1日ピチットするだけで、歯応えが落ち着いて旨味が倍増。
・昆布との合わせ技も◎。
●ピチットシート活用のポイント
◎使い方の基本
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魚を三枚におろし、皮を引く(用途によっては皮付きでもOK)
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表面の水分をペーパーで拭く
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ピチットシートに包み、冷蔵庫で保管
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目安は6時間〜24時間。脱水の度合いで調整
◎注意点
・長時間脱水しすぎるとパサつくこともあるので、白身魚は12〜18時間程度が目安
・ピチット後は再冷凍せず、できるだけ早めに調理
●番外編:干物・一夜干しにも最強!
・塩水にくぐらせた魚をピチットで包むと、ベランダ干し不要で「一夜干し」が完成!
・天候に左右されず、雑菌もつかない。衛生的で安定した味に。
・アジ、サンマ、カマス、イワシなどにおすすめ。
●まとめ:ピチットは「釣った魚を一段階上の美味しさに変える魔法のシート」
・刺身でも焼きでも煮ても、まずはピチットで“余分”を抜く。
・それだけでプロ並みの味になるから驚き。
・特に水分の多い青魚や白身魚は、その効果が顕著。
釣ってすぐ食べるのもいいですが、
一晩寝かせて「味の深み」を楽しむ。
それが、これからの“釣り人流”の新常識かもしれません。

