【徹底解説】日本の魚はどれくらい養殖?天然と養殖の割合とは?

「日本人は魚をよく食べる」と言われますが、ではその魚はどこから来ているのでしょうか?
すべて天然?それとも養殖?

この記事では、
・日本で消費される魚介類のうち、養殖と天然の割合
・主に養殖されている魚種
・養殖魚と天然魚の違い
などを、漁業データに基づいてわかりやすく解説します。

「安全性」や「美味しさ」、さらには「環境負荷」まで気になる方必見です。


日本で消費される魚介類の【養殖 vs 天然】割合とは?

結論から言うと、
日本で食べられている魚介類のうち、約30~35%が養殖、残り65~70%が天然ものです。

農林水産省のデータによると、令和5年度時点での総漁業生産量(約400万トン)のうち、
養殖が約100万トン前後(全体の約25~27%)を占めています

さらに、輸入や流通、加工品などを含めた「消費量ベース」で換算すると、
全体の30~35%が養殖魚という推定値になります。


養殖が盛んな魚種とは?よく食べている魚は養殖が多い?

以下は、日本で流通している主要な養殖魚です。

魚種 養殖割合(目安) 備考
ブリ 約99% 天然ブリは減少傾向
マダイ 約95% 養殖技術が確立
トラフグ 約90% 天然物は非常に高価
シマアジ 約80% 高級魚の代表
ウナギ 約95%(稚魚は天然) 稚魚は天然で漁獲、養殖育成
ホタテ貝 約80% 地撒き式が多い
ノリ・ワカメ ほぼ100% 海藻類は完全に養殖

特にスーパーや回転寿司でよく見かける「ブリ」「マダイ」「トラフグ」「ウナギ」は、
ほとんどが養殖によるものです。


天然魚とは?どんな魚が該当する?

一方で、以下のような魚は現在も多くが天然ものです。

・アジ(マアジ)
・サバ(マサバ、ゴマサバ)
・イワシ(カタクチイワシ、マイワシ)
・サンマ(年々減少)
・カツオ
・マグロ(本マグロ以外)
・スルメイカ

これらは回遊性が高く、大規模な養殖が難しいため、今も天然漁獲に依存しています。


養殖魚と天然魚の違いとは?味・栄養・価格

比較項目 養殖魚 天然魚
脂が乗っており濃厚 季節や個体差が大きい
栄養価 高たんぱく・脂肪多め 天然はEPA・DHAが豊富
価格 安定して安価 高騰しやすい
安定供給 不可(天候・水揚げに依存)
安全性 飼料や抗生物質の管理が重要 海洋汚染リスクあり

養殖魚は「いつでも脂が乗っていて、値段も安定している」のが魅力です。
一方、天然魚は「季節限定の美味しさ」があり、魚好きには根強い人気があります。


養殖魚が増えている背景とは?

近年、養殖魚の割合が増えている理由は以下の通りです。

・天然資源の減少(サンマ、イワシなどの不漁)
・世界的な魚需要の増加
・最新の養殖技術の進化(閉鎖循環式・無投薬飼育など)
・安定供給へのニーズ
・SDGsへの対応(持続可能な漁業)

養殖はすでに「天然魚を守るための手段」としても位置づけられています。


日本の未来:これからは養殖魚が主流になる?

今後の予測として、
2050年までに、日本で消費される魚のうち半分近くが養殖になると見られています。

これは日本に限らず、世界的にも同じ傾向です。
FAO(国連食糧農業機関)のレポートでも、
2030年には世界の水産物の約60%以上が養殖由来になるとされています。


まとめ

・日本で食べられる魚のうち、約30~35%が養殖魚です
・ブリ・マダイ・ウナギなどはほぼ養殖
・アジ・サバ・イワシ・カツオなどは天然ものが中心
・養殖魚は安定供給と価格の安定が強み
・今後さらに養殖の比率は高まる見通し

「魚は天然のほうが美味しい」と思われがちですが、
現代の養殖は日々進化しており、美味しさ・安全性ともに高レベルになっています。

日本の食卓を支える“もう一つの海”ともいえる養殖魚の世界を、これからも注目していきましょう!

日本で食べられている魚介類のうち、約30~35%が養殖、残り65~70%が天然ものです。釣太郎

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