水産資源は本当に「獲り過ぎ」なのか?|釣り人・消費者が知るべき現実

【結論】世界の水産資源の約38%は“過剰漁獲”状態

近年、国連食糧農業機関(FAO)が発表したデータによれば、
世界の水産資源のうちおよそ38%が「獲り過ぎ」=過剰漁獲状態にあります。

この数字は私たち釣り人や消費者にとっても無関係ではありません。
スーパーの魚売り場、レストラン、釣り場――どこかで影響が出ている可能性があります。

本記事では、

・水産資源の「獲り過ぎ」とは何か
・なぜ起きるのか
・釣り人や消費者ができることは?

といった点を、わかりやすく解説します。


「獲り過ぎ」とは具体的にどういうこと?

●定義:漁獲量が再生産力を上回る状態

水産資源の「獲り過ぎ」は、漁業によって魚が自然に再生する速度を上回るペースで減っている状態を指します。
これは、ある魚種が“獲っても獲っても増えない”“年々サイズが小さくなる”“全然釣れない”と感じる現象と一致します。

●3つの漁獲分類(FAO基準)

分類 内容 世界の割合(2022年)
適切に管理されている 再生産可能な範囲内での漁獲 約61%
過剰漁獲 資源を減らし続けている 約38%
枯渇 商業利用が困難 約1%未満

なぜ「獲り過ぎ」になるのか?

●理由①:技術の進歩で“魚を見逃さない”

GPS、魚群探知機、大型船団、長距離航行能力の向上により、
かつて隠れていた魚も、今では正確に捕捉されてしまいます。

例:マグロ漁では一隻で数千匹を一晩で水揚げする例もあります。

●理由②:世界的な魚の需要増加

人口増加や健康志向の高まりにより、
世界中で「魚を食べたい」というニーズが急増。

その結果、開発途上国や沿岸地域でも乱獲が問題になっています。

●理由③:管理が不十分な漁業も多い

特に発展途上国や一部の公海では、
漁獲規制やモニタリングが機能していないケースも多く、
獲り放題の状態が続く地域も存在します。


釣り人も実感している“魚が減った感覚”

●「昔はこの堤防でアジがバケツいっぱい釣れたのに…」

南紀や淡路、伊豆などで釣り人から聞く“昔話”には、
魚影が薄くなったことを感じるエピソードが多数存在します。

・アオリイカの大型が減った
・コロダイやクエの釣果が激減
・カマスやイワシの接岸が読みにくくなった

これらは水温や気候変動の影響もありますが、
一因として「資源の減少」も確実に含まれます。


日本の漁業は大丈夫?最新データから見る現実

●国内でも「過剰漁獲」認定されている魚種は多数

農林水産省や水産庁が毎年公表するデータによると、
以下の魚種は資源量が減少傾向にあるとされています:

・スルメイカ
・マアジ(太平洋側)
・マダラ
・サンマ

これらは釣り人にも身近な魚であり、
スーパーや回転寿司からも消える可能性があります。


対策はあるのか?私たちにできること

●① 資源管理型漁業の応援

・漁獲枠(TAC)制度に基づいた魚を選ぶ
・MSC(海のエコラベル)付きの魚を購入
・旬を守って食べる、釣る

●② 釣り人ができる“持続可能な釣り”

・持ち帰りは必要最低限に
・幼魚リリースを意識
・乱獲しやすい釣法(サビキ・一網打尽系)への配慮

●③「魚を減らさない行動」を拡散

SNSやブログ、地域イベントなどで、
水産資源の大切さを発信することが大きな力になります。


【まとめ】魚を未来に残すために、知っておくべき事実

✅ 世界の魚の約38%が「獲り過ぎ」の状態にある

✅ 技術進化と需要増が乱獲を加速

✅ 日本でもアジ・イカ・サンマなどの減少が進行中

✅ 釣り人にもできる資源保護行動がある

世界の魚の約38%が「獲り過ぎ」の状態にある。釣太郎

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