刺身や焼き魚、煮付けなど、私たちの食卓によく登場する魚。
でもよく見てみると、魚の身には「赤っぽい身」と「白っぽい身」がありますよね。
それが、いわゆる「赤身魚」と「白身魚」。
この分類には、ただの色の違い以上の生物学的・栄養学的な意味が隠されています。
今回は「赤身・白身の違い」「魚全体に占める割合」「なぜ分かれるのか」について、詳しく解説します。
魚の「赤身」と「白身」の違いとは?
◉ 赤身魚(赤い筋肉をもつ)
代表例:カツオ、マグロ、ブリ、サバ、アジ、サンマ
・筋肉が赤く見える理由は、ミオグロビンという色素タンパク質が多いため
・長時間泳ぎ続ける回遊魚に多い
・持久力が必要な筋肉に酸素を供給するため、赤色に
・栄養的には、鉄分・ビタミンB群・DHA/EPAが豊富
◉ 白身魚(白い筋肉をもつ)
代表例:タイ、ヒラメ、カレイ、スズキ、タラ、アマダイ
・筋肉が白いのは、ミオグロビンが少ないため
・あまり動かず、瞬発的に泳ぐ魚に多い
・海底や沿岸部に住む魚に多く見られる
・栄養的には、高タンパク・低脂肪で消化が良い
赤身魚と白身魚の割合は?
日本近海やスーパーに出回る魚を対象に見ると、
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赤身魚:約3割〜4割
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白身魚:約6割〜7割
というのが大まかなバランスです。
ただし「市場に出回る量」では、赤身魚(特にマグロ・ブリ・サバなど)の方が人気・流通量が多いため、
実際には赤身が目立ちやすい印象になります。
なぜ魚によって「赤身」と「白身」に分かれるのか?
① 泳ぎ方・生活スタイルの違い
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回遊魚:長時間泳ぎ続けるため、赤筋肉が発達=赤身
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定住魚:岩場や砂地にとどまり、必要なときだけ動くため、白筋肉中心=白身
② 酸素の使い方の違い
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赤身魚:持久力が必要 → 好気的代謝(酸素を多く使う)
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白身魚:瞬発力重視 → 嫌気的代謝(酸素をあまり使わない)
これが筋肉色の違いにつながります。
栄養価の違いは?
| 項目 | 赤身魚 | 白身魚 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 高い | 高い(脂質が少なくヘルシー) |
| 脂質 | やや多め(DHA/EPA豊富) | 少なめ |
| 鉄分 | 豊富(貧血予防) | 少なめ |
| 消化吸収性 | やや劣る | 優れる(胃にやさしい) |
| 調理法 | 刺身、たたき、塩焼きなど | 蒸し物、煮物、ムニエルなど |
赤身・白身の中間も存在?
「中間的な魚」も存在します。
たとえば:
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ハマチ(ブリの若魚):白身に見えるが分類上は赤身
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サワラ:白身に近いが脂の量は赤身並み
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トビウオ:分類的には赤身、見た目は白っぽい
これらの魚は、「筋肉構造・生活様式・栄養バランス」が複合しているため、分類が曖昧なケースもあるのです。
まとめ:赤身と白身、それぞれの特性を知って食べ分けよう!
✅ 赤身は「回遊魚」、白身は「定住魚」に多い
✅ 色の違いは筋肉中のミオグロビンの量に由来
✅ 栄養価・消化性・味わいに違いがある
✅ 自分の体調や目的に合わせて選ぶと◎
赤身はパワー回復に、白身は体にやさしい栄養補給に。
「色」で選ぶだけでなく、生活スタイルや体調に合わせて魚を選ぶ知恵が、健康な食生活への第一歩です。


