釣り人の間でよく語られるのが
「今日は赤系アオリだった」
「白っぽいアオリが多かった」
という表現。
実際に釣ってみると、確かに赤みの強い個体、白っぽい個体が存在します。
「赤系と白系は別の種類なの?」
と疑問に思う人も多いでしょう。
結論から言えば
アオリイカ(学名:Sepioteuthis lessoniana)は、すべて同じ種類です。
ではなぜ色が違うのか?
その秘密を詳しく解説します。
色の違いは「体色変化の仕組み」によるもの
アオリイカの色は、皮膚にある 色素胞(クロマトフォア) という特殊な細胞によって調整されています。
この色素胞が広がったり縮んだりすることで、体色が瞬時に変わるのが特徴です。
主な色素胞の種類
| 色素胞の種類 | 色の特徴 |
|---|---|
| 赤色素胞 | 赤・オレンジ系の色味 |
| 黄・橙色素胞 | 黄~橙の色味 |
| 黒色素胞 | 黒・茶系の色味 |
| 反射板細胞(虹色素胞) | 白・銀色・青緑の光沢 |
アオリイカはこれらを自在にコントロールして、
・敵からの擬態
・警戒心
・興奮状態
・求愛行動
などのときに色を変えています。
つまり「赤系」「白系」というのは
一時的な色彩表現の違い
であり、種類そのものが違うわけではありません。
赤くなるのはどんなとき?
赤色系のアオリイカが見られる場面は以下が多いです。
・警戒しているとき
・興奮しているとき(ヒット直後など)
・産卵期のオス(求愛ディスプレイ)
・水温が高めのとき
・日差しの強い浅場
赤系は比較的「活性が高い個体」に多く、釣り人には「今日の群れは赤系が多い」と印象に残ります。
白くなるのはどんなとき?
白色系のアオリイカは以下のシーンでよく見られます。
・落ち着いているとき
・捕食モードのとき(ステルス性が高い)
・警戒心が低いとき
・夜間の釣り場
・沖合の回遊型に多い傾向も
夜釣りのウキ釣りやヤエン釣りでは白っぽく見える個体が多く、透明感が美しいと感じる釣り人も多いです。
地域による差は?
南紀・紀伊半島・四国・九州など
アオリイカの釣れる各地でも「赤系が多い年」「白系が多い年」と言われることがあります。
これは
・水温
・餌の種類
・海底の地質(砂地・岩礁)
・個体の年齢層
・群れの性質
などによって多少傾向が変わるだけで、種類分化ではありません。
まとめ
・アオリイカの赤系・白系は「同じ種類」
・色の違いは色素胞による生理反応
・活性・警戒心・環境条件で色が変わる
・釣り人はこの色変化を読み取ることで攻略のヒントにできる


