一般的に、釣りの仕掛けでエサを付ける際、魚に違和感を与えないよう針先を隠すのが基本とされています。
しかし、キス投げ釣りにおいては、このセオリーが当てはまりません。
むしろ、針先を隠さない方が良いとされることが多いのです。
なぜキス釣りだけは例外なのでしょうか?
その理由は、キスの捕食方法とアタリの出方に深く関係しています。
キスの捕食方法と針先の役割
キスは、砂地に生息するゴカイなどの多毛類や小型の甲殻類を捕食します。
彼らはこれらのエサを吸い込むように食べる習性があります。
吸い込みやすいエサの形状: 針先を隠さずにエサを付けることで、エサがより自然な状態で揺らめき、キスが吸い込みやすくなります。
無理に針を隠そうとすると、エサが不自然に固まったり、動きが悪くなったりすることがあります。
針がかりの良さ: キスがエサを吸い込んだ際、針先が露出している方が、口の中にスムーズに針が入って針がかりしやすくなります。
もし針先が完全にエサの中に埋まっていると、キスが吸い込んだときに針が口腔内に刺さりにくく、すっぽ抜けの原因になることがあります。
特に、キスの口は比較的小さいため、針がスムーズに口内に入ることは非常に重要です。
アタリの出方: キスは吸い込むようなアタリが多いため、針先が隠れていると、吸い込みのアタリを感知しづらくなることがあります。
露出した針先は、キスがエサを吸い込んだ際のわずかな違和感を釣り人に伝えやすくし、アタリを明確に感じ取る手助けをします。
針先にエサを残す「チョン掛け」が有効な理由
キス釣りでよく用いられるエサ付けの方法に「チョン掛け」があります。
これは、ゴカイなどのエサの頭を避けて、胴体の一部に針をチョンと掛ける方法です。
この方法だと、必然的に針先が露出します。
チョン掛けは、エサが自然に泳ぎ、アピール力を高めるだけでなく、上述したようにキスの吸い込みやすさや針がかりの良さにも繋がります。
このように、キス投げ釣りでは、キスがエサを吸い込むという捕食方法に合わせて、あえて針先を隠さずにエサを付けることで、釣果に繋がりやすくなるのです。
次回のキス釣りでは、ぜひこの点を意識してエサ付けを試してみてくださいね!


