魚介類の生食文化が根づく日本ですが、その裏でアニサキス症による食中毒は後を絶ちません。
とくに近年は、サバやスルメイカ、タラなど、日常的に食卓に上がる魚にアニサキスが多く見つかっています。
そこで今回は、アニサキスの寄生が多い魚をランキング形式で紹介し、安全に魚を楽しむためのポイントを解説します。
■ アニサキスとは?【基本知識】
・アニサキスは、クジラやイルカを最終宿主とする寄生虫の一種(線虫)
・魚やイカの内臓や筋肉に寄生し、人間が生食で摂取すると激しい腹痛や嘔吐を引き起こす
・アニサキス症のほとんどが生食による感染で、刺身・しめさば・寿司などが原因に
■ アニサキス寄生が多い魚ランキング表【危険度付き】
以下の表は、厚生労働省・食品安全委員会・市場実態調査などのデータを基に、寄生率・食中毒件数・筋肉への移動率を考慮して作成しました。
| ランキング | 魚種 | 寄生の多さ | 寄生部位 | 生食の危険度 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | サバ(マサバ・ゴマサバ) | 非常に多い | 筋肉・内臓 | ★★★★★(極めて高い) |
| 2位 | タラ(マダラ) | 非常に多い | 筋肉・皮下・内臓 | ★★★★★(極めて高い) |
| 3位 | スルメイカ | 多い | 内臓→筋肉に移動 | ★★★★☆(高い) |
| 4位 | サンマ | 多い | 内臓・腹身 | ★★★★☆(高い) |
| 5位 | アジ(マアジ) | やや多い | 内臓が中心 | ★★★☆☆(中) |
| 6位 | ホッケ | 中程度 | 内臓・筋肉 | ★★★☆☆(中) |
| 7位 | イワシ | 中程度 | 腹部中心 | ★★☆☆☆(やや低め) |
| 8位 | カツオ | 少ないが報告あり | 腹部・筋肉 | ★★☆☆☆(やや低め) |
■ 上位の魚はなぜ危険?寄生の理由と傾向
● サバ(1位)
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回遊魚でアニサキス中間宿主の魚を捕食
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筋肉に移動しやすく、しめさばや寿司が感染源になりやすい
● タラ(2位)
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冷水を好むアニサキスと相性がよく、皮下や筋肉にも寄生
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一夜干しなどで中途半端に加熱するとリスクあり
● スルメイカ(3位)
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冷たい沖合に生息、アジ・サバなどを餌にする
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捕獲後に内臓から筋肉へ移動するため、釣り直後は注意
■ アニサキス食中毒を防ぐための4つの対策
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 加熱処理 | 70℃以上で数秒間 → アニサキスは即死 |
| 冷凍処理 | -20℃で24時間以上 → 家庭用冷凍庫でもOK |
| 内臓の早期除去 | 筋肉への移動を防ぐには、すぐに内臓を抜く |
| 目視確認 | 白くて細長い糸状 → 筋肉に潜んでいる場合あり |
■ まとめ:アニサキスが多い魚を知れば、安全に楽しめる!
生食文化のある日本だからこそ、**アニサキスの知識は「必須の食の教養」とも言えます。
とくにサバ・タラ・スルメイカなどの「三大注意魚」**は、生で食べる前に冷凍処理や加熱処理を徹底することが大切です。
釣った魚も同様に注意。すぐに内臓を取り除き、冷やして保存することで寄生虫リスクは大きく下がります。


