海辺や磯遊びでよく見かける、不思議な海の生き物「ウミウシ」と「アメフラシ」
見た目が似ているようで、実はまったく違う生き物です。
「名前が違うだけで同じじゃないの?」
「磯で見つけたけど、どっちか分からない…」
そんな疑問に、分かりやすくお答えします。
Q1:ウミウシとアメフラシ、見た目はどう違うの?
・ウミウシはカラフルで小型、アメフラシは地味で大型。
ウミウシは体長数センチほどで、カラフルな体色や触角のような突起が特徴的。
一方、アメフラシは大きなものでは30cm以上に成長し、茶色や黒っぽい地味な体色をしています。
・ウミウシは「海の宝石」、アメフラシは「海のナメクジ」?
美しく多様な姿から、ウミウシは「海の宝石」とも呼ばれます。
対してアメフラシは、ぬるっとした感触と外見から「海のナメクジ」のように感じられるかもしれません。
Q2:分類学的にどう違うの?
・どちらも「軟体動物門」の仲間だが、分類は別。
| 分類階層 | ウミウシ | アメフラシ |
|---|---|---|
| 門(どう) | 軟体動物門 | 軟体動物門 |
| 綱(こう) | 腹足綱 | 腹足綱 |
| 亜目(あもく) | 裸鰓類(らさいるい)や頭楯類など | 無楯目アメフラシ科 |
Q3:アメフラシはウミウシの一種ではないの?
・かつては「ウミウシの仲間」と呼ばれることもあったが、現在では分類上は別物。
アメフラシは「後鰓類(こうさいるい)」と呼ばれるグループに属し、貝殻を持たない点や海中の植物を食べる点で、独自の生態を持っています。
ウミウシは貝の仲間の中でも、特にサンゴやヒドラ、カイメンなどを食べる種が多く、生活様式も異なります。
Q4:動きや生態はどう違う?
・ウミウシはゆっくり這い、毒を持つ種も。
動きは遅く、体表に毒や刺胞を持つものもあり、天敵から身を守っています。
また、短命で1年以内に一生を終える種類も多いです。
・アメフラシは海藻を食べる草食性で、紫色の液体を出す。
驚いた時や敵に襲われたとき、アメフラシは紫色の「インク」のような液を出して身を守ります。
これは天敵の目くらましや、においでの混乱を狙ったものです。
Q5:磯遊び中に見つけたら触っても大丈夫?
・どちらも毒は強くないが、触るなら優しく。
ウミウシもアメフラシも、人に対して危険な毒は持っていません。
ですが、どちらも非常に繊細な生き物なので、観察するだけにとどめましょう。
アメフラシの「紫の液体」は服に付くと取れにくいため注意が必要です。
まとめ:ウミウシとアメフラシは違う海の生き物!
| 項目 | ウミウシ | アメフラシ |
|---|---|---|
| 見た目 | 小型でカラフル | 大型で茶色~黒の地味な色合い |
| 分類 | 裸鰓類など | アメフラシ科(無楯目) |
| 食性 | サンゴやヒドラなどの捕食性 | 海藻などの草食性 |
| 生態特徴 | 毒や刺胞を持つ種が多い | 紫色の液を出して敵を撃退する |
| 人への影響 | 毒性は弱く、触っても基本安全 | 紫色の液体に注意 |
ウミウシやアメフラシに会える季節・場所は?
春から初夏にかけてが、潮だまりや磯でのウミウシ・アメフラシ観察のベストシーズンです。
特に大潮の干潮時は、生き物たちが姿を現しやすくなります。
※生き物にやさしい観察マナーを守りましょう。


