はじめに
春から初夏にかけて産卵を迎えるアオリイカ。
その命を次世代へとつなぐために欠かせないのが「藻場(もば)」です。
特にアオリイカが産卵場所として選ぶのは、ホンダワラ類の海藻が密集しているエリア。
この記事では、
✅ ホンダワラとはどんな海藻か?
✅ なぜアオリイカがホンダワラを選ぶのか?
✅ 釣りにどう活かせるか?
これらをわかりやすく解説します。
ホンダワラとは?
ホンダワラは褐藻類に属する海藻の一種で、沿岸の浅い岩場や砂地に自生します。
春になると一気に成長し、海面近くまで茂るため、魚やイカの産卵・隠れ場所として非常に重要な役割を担います。
■主なホンダワラ類(代表種)
| 名称 | 特徴 |
|---|---|
| アラメ | 細長く波打つ葉、岩場に多い |
| カジメ | 扇状の広い葉を持ち、根元が太くしっかり |
| マメタワラ | 小さな浮き袋があり、潮間帯にも強い |
| ホンダワラ(狭義) | 最も一般的、海岸線の藻場に群生しやすい |
➡ いずれもアオリイカの産卵に適した構造をもちます。
アオリイカがホンダワラに産卵する理由
アオリイカのメスは、卵を「卵嚢(らんのう)」という袋状にして、海藻の根元や茎に産みつけます。
ではなぜ、ホンダワラが選ばれるのでしょうか?
理由①:構造が絡みやすい
・ホンダワラは枝分かれが多く、卵をしっかり固定できる
・潮の流れにも強く、卵が流されにくいのも利点
理由②:隠れ家として優秀
・ホンダワラの森は外敵から卵を守る「天然のシェルター」
・光が適度に届き、孵化に必要な温度・環境が揃う
理由③:場所によって成熟度が違う
・アオリイカは同じ藻場でも「若い海藻」を好んで選ぶ傾向がある
・これは傷みや腐敗が少ない=卵が傷みにくいというメリット
釣り人にとってのホンダワラ活用術
アオリイカ釣りでは、「藻場の近くは釣れないと損!」と言われるほど重要なポイントです。
✅ ヤエン釣りでの注意点
・藻場の中にアジが入り込むと、イカが抱いてもヤエンが届かない
・オモリ付きヤエンで一気に寄せるのがコツ
✅ エギングではロスト注意
・エギが藻に絡みやすい
・シャロータイプのエギ+中層狙いが効果的
✅ ウキ釣りが最も安定
・冷凍アジでもOK
・藻場の上をゆっくり流せる
・仕掛けのロストが激減
➡ 産卵期のアオリイカを狙うなら、ウキ釣りは特に初心者におすすめ!
まとめ|ホンダワラ藻場は命を育む海のベッド
アオリイカの命をつなぐホンダワラ類は、単なる海藻ではありません。
その密集した藻場が、
・産卵に最適な構造
・孵化に適した環境
・外敵から守る役割
を果たし、1つの藻場から数千匹のイカの命が生まれることもあるのです。
釣り人にとっては、
✅ 釣果を伸ばすヒント
✅ エリア選びの決定打
✅ 季節の移り変わりを感じるサイン
として活用できる“海からのメッセージ”。
次回釣行では、ぜひホンダワラの群生地を見つけて、仕掛けを流してみてください。


