5月も後半に入り、和歌山県南紀地方の沿岸は、一面に海藻が繁茂する季節を迎えます。
この時期、アオリイカ釣りに訪れる釣り人にとって、海藻の存在=大型アオリイカの産卵場所であり、釣果に直結するキーポイントです。
今回は、南紀エリアでよく見られる代表的な海藻の種類と特徴を紹介しながら、アオリイカが産卵に選ぶ“藻場”の条件、そしてその釣り方のコツまでを、徹底的に解説します。
■南紀5月後半に見られる主な海藻の種類
南紀の海は黒潮の影響で水温が高く、透明度も高い場所が多いのが特徴。
そのため、春から初夏にかけて海藻が爆発的に成長します。
ここでは、アオリイカの産卵床として特に重要視されている海藻を中心に紹介します。
●①ホンダワラ類(フクロフノリ、アカモクなど)
・5~6月にかけて一番繁茂する代表的な海藻
・茎が硬く、長さ1~2メートルにも成長
・潮通しの良い磯場や浅瀬に多い
・アオリイカが卵を好んで産みつける定番の産卵床
▶ 南紀での藻場釣りといえば、ホンダワラの群生地が本命ポイント。
●②アミジグサ
・水深50cm〜2mほどの浅い場所に群生
・柔らかい葉状で水中にふわふわと漂う
・小規模ながら、新子の隠れ家としても重要
▶ 成長した親イカより、春先の産卵直後の小型イカや小魚の住処になることが多い。
●③ウミトラノオ
・南紀の一部磯で見られる細長い海藻
・波の静かな入り江で繁殖
・他の海藻に比べると少ないが、夜釣りスポットの隠れ藻場になっていることも
▶ 活性が下がった日中、こういったマイナーな海藻の影に大型イカが潜むことも。
●④カジメ・アラメ類(※水深が少し深い場所)
・やや深めの岩礁帯に見られる大型の海藻
・大型アオリイカが好んで産卵する傾向あり
・波に強く、頑丈な構造のため卵の流出を防げる
▶ ウキ釣り・ヤエン両方において、大型を狙うならこの藻場は外せない!
■アオリイカが産卵する「藻場」の条件とは?
アオリイカのメスが産卵に選ぶ場所には、共通した条件があります。
●①海藻が密集している場所
→ 卵が外敵から守られやすく、日差しを遮る適度な環境がある
●②水深1~3m程度の比較的浅い海域
→ 日光が届き、卵の発育に適した温度と酸素量が確保される
●③波が穏やか、または湾内や入り江
→ 卵が波で流されにくく、静かな水域を好む
●④潮通しがよく、酸素が豊富
→ 孵化までの2週間~1か月の間、卵に酸素が届きやすい
▶ つまり、藻が生い茂りながらも潮がしっかり通る「岬周辺」「地磯の入り口」「小さな湾の外れ」が最も有望な産卵スポットです。
■アオリイカの産卵ピークはいつ?
和歌山・南紀エリアでのアオリイカ産卵ピークは以下のように推移します。
| 時期 | 特徴 |
|---|---|
| 3月下旬~4月 | 産卵の始まり、小型の個体が多い |
| 5月中旬~6月初旬 | 最盛期!大型アオリイカ(2~3kgクラス)の産卵活発化 |
| 6月中旬~7月上旬 | 終盤戦。新子の姿が出始める |
▶ 特に5月下旬は大型個体のペアが岸寄りする最盛期。藻場を見つけたら、そこはまさにイカの巣窟!
■釣り人視点|藻場でのおすすめ釣法
●①ウキ釣り(冷凍アジも可)
・海藻の上をふわりと漂わせる
・視認性が高く、アタリがわかりやすい
・根掛かりを避けられるので初心者にも最適
▶ 活アジがなくても冷凍アジで十分釣れます。
潮に乗せてゆっくり漂わせれば、警戒心の強い大型も抱いてきます。
●②ヤエン釣り(オモリ付きヤエン)
・藻の中で抱かせ、離さずじっくり寄せる
・釣り人の腕が試されるテクニカル釣法
▶ 根掛かりリスクがあるので、アジの泳がせコース取りが命。
藻の外周を泳がせて、うまくイカを誘導しましょう。
●③エギング(シャロータイプが有利)
・沈下速度の遅いシャロータイプで藻の上を探る
・藻に引っ掛けず、リフト&フォールを繰り返すのがコツ
▶ 日中のサイトフィッシングでは圧倒的な釣果が出る場合も。
■まとめ|5月後半、藻場はアオリイカ釣りの本命ステージ!
・和歌山南紀の5月後半は海藻が繁茂する“藻場の旬”
・ホンダワラ類が最も繁茂し、産卵床の主役
・水深1~3mの浅場に藻場が形成され、産卵が最盛期を迎える
・この時期のアオリイカは大型が多く、数・型ともに狙い目
・藻場では根掛かり回避のため、ウキ釣りが最適解。冷凍アジでも釣果良好!
南紀の海は、今まさにアオリイカ産卵のピークシーズン。
見渡す限りの海藻、その下に潜むのは…3キロオーバーの夢かもしれません。
今年こそ、“自己記録更新”の一杯を狙ってみませんか?


