【警告】消波ブロック(テトラポッド)に乗るのは非常に危険!釣り人が知っておくべきリスクとは?

釣り場でよく見かけるテトラポッド(消波ブロック)

防波堤の外側や磯場の波消しとして積まれているこれらの構造物は、「ちょっと先に投げたいから」「人気のポイントだから」といった理由で、釣り人が乗ることも珍しくありません。

しかし、テトラポッドに乗ることは命の危険と隣り合わせであり、過去にも多くの死亡・重傷事故が発生しています。

今回は、釣り人がなぜテトラポッドに乗ってはいけないのかを、具体的な事例や構造的リスク、安全な釣行の代替案とともに解説します。


● テトラポッドは「歩くための構造物」ではない

消波ブロックは本来、波のエネルギーを分散・吸収する目的で作られたもので、人が乗ることを前提に設計されていません

そのため、
・足をかける場所が不安定
・滑りやすくコケやフジツボが付着している
・波しぶきで濡れていると極めて滑る
・隙間が広く、一度落ちると這い上がれない

など、人命に関わる危険が無数に存在します。

特に雨上がりや波の高い日は、見た目以上に危険度が増しており、滑って転倒、落下による骨折や頭部損傷、最悪の場合は溺死につながるのです。


● 毎年発生している「テトラ事故」――その多くは釣り人

実際、毎年のように報道されるテトラポッドでの事故の多くが釣り人によるものです。

▶ 実例(報道から引用・要約)

  • 60代男性がテトラから海に転落、心肺停止の状態で発見(〇〇県)

  • 中学生がテトラで釣り中に転倒し骨折、救助に1時間以上(〇〇港)

  • 夜間釣行中に滑って落下し、携帯も水没、助けを呼べず死亡(〇〇堤防)

これらは氷山の一角であり、報道されない軽傷事故を含めれば、全国で数百件規模の事故が発生していると推測されます。


● 命を守るために「乗らない勇気」を

釣果を求める気持ちは分かりますが、命あっての釣りです。

テトラポッドに乗らずとも、
・安全な足場の堤防
・整備された釣り公園
・ウキ釣りや遠投で十分に届く場所

など、安全かつ釣果が期待できるフィールドは多数存在します。

釣り仲間と一緒に行動し、声を掛け合って危険行動を回避する意識が必要です。


● 万が一、テトラ周辺で釣りをする場合の注意点

どうしてもテトラ周辺で釣りをしたい場合は、以下の点を厳守してください。

・テトラの上には絶対に乗らない
・足場の良い「テトラの手前」から竿を出す
・滑りにくい靴を履く(フェルトスパイクなど)
・落水防止にライフジャケットを着用する
・同行者と一緒に行動し、単独釣行を避ける

それでも絶対に安全とは言えません。一番の安全策は「テトラに乗らない」ことです。


● 【まとめ】命を守るために、テトラポッドには絶対に乗らないで

釣りは自然との対話を楽しむレジャーですが、一瞬の油断が取り返しのつかない事故に繋がることを忘れてはいけません。

「いいポイントがあるから」
「他の人も乗っているから」

そんな軽い気持ちが、命を落とすきっかけになるかもしれないのです。

安全に釣りを楽しむためにも、「テトラポッドには絶対に乗らない」ことを徹底しましょう。

命を守るために、テトラポッドには絶対に乗らないで。釣太郎

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