夜釣りやぶっ込み釣りで釣れるウナギのような魚。
それが「アナゴ」ですが、南紀地方ではマアナゴよりもクロアナゴが圧倒的に多いのをご存じでしょうか?
この記事では、**両者の違い・なぜ南紀ではクロアナゴが多いのか・そしてクロアナゴは本当に不味いのか?**を徹底解説します。
◆ クロアナゴとマアナゴの違いとは?
| 項目 | クロアナゴ | マアナゴ |
|---|---|---|
| 見た目 | 体が太くずんぐり、背中は黒〜濃茶色 | スリムで体が柔らかく背中は茶褐色 |
| 体長 | 最大1m以上になる | 50〜70cm前後 |
| 生息域 | 岩礁帯、潮通しの良い荒磯・外洋寄り | 砂泥底、内湾・干潟に多い |
| 食味 | 硬くて水分多く、やや大味 | 柔らかく脂のりが良く、美味 |
◆ なぜ南紀ではクロアナゴが多く、マアナゴは少ないのか?
◎ 理由① 地形が「クロアナゴ向き」
・南紀地方はリアス式海岸が広がり、岩礁帯やゴロタ場が多い
・こうした場所を好むのがクロアナゴで、岩の隙間に潜む習性を持ちます
・一方マアナゴは砂泥底を好むため、干潟や汽水域が少ない南紀には不向き
◎ 理由② 黒潮の影響で潮通しが良すぎる
・黒潮の影響で南紀の海は常に潮流が強く、内湾的な環境が育ちにくい
・結果として、マアナゴが産卵・成育しにくい条件になっている
・逆にクロアナゴは外洋性の強い種なので、この環境に適応している
◎ 理由③ 夜釣り・ぶっこみ釣りで釣れるのはほぼクロアナゴ
・エサはサンマやイカなどの切り身
・潮通しの良い堤防先端、磯場からのぶっこみ釣りで多く釣れるのは9割以上がクロアナゴ
◆ クロアナゴは食べられない?実は調理次第!
クロアナゴは「身が硬い」「味が落ちる」と言われがちですが、実は工夫すれば食べられます。
✔ 味の特徴:
・水分が多く、ふわっとした食感にはなりにくい
・旨みは少なめで、大味に感じやすい
✔ おすすめの食べ方:
| 調理法 | 理由 |
|---|---|
| 唐揚げ | 下味をしっかりつけて、カリッと揚げれば臭みも消える |
| 煮付け | 骨ごとじっくり煮込めば、硬さも気にならなくなる |
| すり身 | ミンチにしてつみれ・つけ揚げにすると意外と旨い |
✅「白焼き・天ぷら」のようなマアナゴ向けの調理には不向き
◆ 釣ったらどうする?クロアナゴの扱い方
・暴れる力が強く、タモの中で暴れまわる
・素手で触ると滑りやすく危険なので、フィッシュグリップ推奨
・締め方は「氷締め」または「神経締め+血抜き」が理想
◆ まとめ|南紀のアナゴ=ほぼクロアナゴ。でも捨てるのはもったいない!
・南紀ではマアナゴはレア。アナゴが釣れたらほぼクロアナゴ確定
・硬くて大味だが、工夫すれば美味しく食べられる
・唐揚げやすり身など「変化球料理」で活用しよう!
外道と思ってリリースしていたそのアナゴ、
実はあなたの食卓を飾る“地元食材”になるかもしれません。


