釣り人の皆さん、こんにちは!
海のこと、特に「潮の流れ」って、釣果に直結する超重要な要素ですよね。
魚がどこにいて、何を食べているか。その全てに、潮は深く関わっています。
そんな中、日本の海に大きな変化の兆しが現れました!
気象庁から、なんと 2017年8月から過去最長となる7年9ヶ月も続いていた、紀伊半島から
東海沖の「黒潮大蛇行」が見られなくなった という発表があったんです(5月8日現在)。
「黒潮大蛇行」…釣り人なら一度は耳にしたことがあるかと思います。この長期間にわたる特別な
潮の流れが、もしかすると終息に向かっているかもしれない、というビッグニュースです。
では、この黒潮大蛇行の「終息の兆し」が、これから私たちの釣りに、そして海の魚たちに、
どのような影響を及ぼすと考えられるのでしょうか?一緒に見ていきましょう!
そもそも「黒潮大蛇行」って何? なぜ続いたの?
まず、簡単に「黒潮大蛇行」についておさらいしておきましょう。
通常の黒潮は、紀伊半島や東海地方の沿岸近くを流れています。
これが、何らかの要因で大きく南へ蛇行し、大きなループを描く状態になることを「黒潮大蛇行」と呼びます。
まるで、いつもの通勤ルートから大きく迂回するようなイメージですね。
この状態が長く続くと、沿岸部から黒潮の暖かい本流が離れてしまいます。
その代わりに、沿岸近くには冷たい水の塊(沿岸冷水帯)が現れやすくなるなど、海の環境が大きく変わってしまうんです。
今回の蛇行は、なんと7年9ヶ月という記録的な長さでした。
終息の兆し!これから海はどう変わる?
気象庁の発表は、「大蛇行が見られなくなった状態が持続しており、終息する兆しがある」というものです。
完全に終息したとは断定していませんが、これだけ長く続いた状態から変化が見られたのは、海の状況が変わる大きなサインと言えます。
もし、このまま大蛇行が終息し、黒潮が通常の流路に戻っていくと、以下のような変化が考えられます。
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沿岸部に「暖かい潮」が戻ってくる! 大蛇行中は沿岸から離れていた黒潮の暖かい本流が、再び岸近くを流れるようになる可能性があります。これにより、特に紀伊半島や東海地方などの沿岸域の海水温が上昇傾向に転じることが考えられます。
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「沿岸冷水帯」の縮小・消滅 大蛇行に伴って現れやすかった沿岸冷水帯が小さくなったり、消滅したりするかもしれません。
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潮目や渦の変化 黒潮本流の流路が変わることで、それに伴ってできる潮目(暖かい水と冷たい水がぶつかる境目)や、小さな渦(暖水渦・冷水渦)の発生位置や規模が変わってきます。潮目は魚が集まりやすい絶好のポイントですから、これは重要ですね!
この変化が「魚」そして「釣り」に与える影響は?
さあ、ここが釣り人にとって最も気になるポイントです!海の状況が変われば、魚の生態や分布にも必ず影響が出ます。
考えられる影響は以下の通りです。
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狙える魚種が変わる可能性! 暖かい黒潮が沿岸に近づくことで、これまで沖合にいた温暖系の回遊魚(マグロ、カツオ、シイラなど)が岸寄りに回ってくる機会が増えるかもしれません。一方で、沿岸冷水帯を好んでいた魚種にとっては、環境が変わる可能性があります。
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魚が集まる「ポイント」が変わる! 潮の流れ方や潮目の位置が変わることで、魚がエサを追ったり休んだりするポイントも当然変わってきます。これまで実績のあったポイントが渋くなったり、逆に新たな爆釣ポイントが出現したり…なんてことも夢ではありません!
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魚の活性の変化 適水温は魚の活性に大きく影響します。黒潮が沿岸に戻り水温が安定することで、魚の活性が高まる状況が増えるかもしれません。
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ベイト(エサとなる小魚)の変化 潮の流れや水温の変化は、プランクトンやそれを食べる小魚の分布にも影響します。これが、大型魚のエサとなるベイトの付き場や回遊ルートを変え、結果として狙う魚の動きに影響を与えるでしょう。
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釣りの「シーズン」や「パターン」の変化 魚種によっては、これまでのシーズンの始まりや終わり、さらには釣れる時間帯やパターンが変わってくる可能性も考えられます。
もちろん、海の状況は黒潮だけでなく、他の海流や季節、天候など様々な要因が絡み合って決まります。
黒潮大蛇行が完全に終息するかどうかも含め、これからどう変化していくかは注意深く見ていく必要があります。
しかし、約8年も続いた特別な状態からの変化は、海の生態系にとって非常に大きなイベントです。
それは同時に、釣り人にとっても**「新たな発見」や「新たな挑戦」のチャンス**が生まれる時期でもあるのです!
釣り人はこれからどうするべき?
この大きな変化の時期、釣り人はどうすれば良いでしょうか?
一番大切なのは、**「海の情報を注意深く見る」そして「柔軟に対応する」**ことです!
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海洋情報をチェック! 気象庁の黒潮の現状や予測、各研究機関が出している海況情報(海水温分布図、潮目情報など)をこまめにチェックしましょう。これが、魚の居場所を推測する大きなヒントになります。
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釣行前に最新の「釣果情報」や「現地の声」を収集! 釣り仲間や地元の釣具店、SNSなどで、最近の釣果情報や現地の状況(水温、潮の動き、釣れている魚種など)を収集しましょう。
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ポイントに固執せず、広く探る! これまでの実績ポイントだけでなく、潮目のでき方や水温の変化を見ながら、新しいポイントも積極的に探ってみましょう。
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様々な釣り方やルアーを試す! 魚種や活性が変わる可能性があるので、これまでの成功パターンだけでなく、様々な釣り方やルアー、エサを試してみる柔軟さが重要です。
長かった黒潮大蛇行。その終息の兆しは、良くも悪くもこれまでの「当たり前」を変える可能性があります。
でも、それはワクワクする変化でもあります!
まとめ
過去最長を記録した黒潮大蛇行に終息の兆しが見られる、という気象庁の発表は、日本の沿岸部の海、そしてそこに棲む魚たちに大きな変化をもたらす可能性があります。
暖かい黒潮の沿岸回帰、沿岸冷水帯の変化、潮目の移動…これらの変化は、狙える魚種や釣れるポイント、釣り方にも影響を及ぼすでしょう。
この変化の時期は、情報収集と柔軟な対応が鍵となります。海のサインを見逃さず、新しい状況を楽しみに、フィールドに立ってみましょう!
もしかすると、あなたのすぐ近くの海で、これまで釣れなかった憧れの魚が回遊してくるかもしれませんよ!
今後の海の状況に注目しつつ、皆さんの釣果がさらに上がることを願っています!