● 魚にもあるDNA=生きるための設計図
魚は産まれた瞬間から、親に何も教えられなくても泳ぎ、エサを食べ、敵から逃げ、繁殖を行います。
その理由は、すべての「基本動作」がDNA=遺伝子情報にプログラムされているからです。
● 魚のDNAに刻まれている代表的な行動(=本能)
① エサを探す能力
・何が自分のエサかを教わらずに識別する
・視覚・嗅覚・振動感知(側線)を使って獲物を見極める
・イカは泳ぐアジに反応、タイは海底のゴカイに反応するなど、種ごとに食性が刻まれている
② 敵から逃げる反射行動
・影・振動・水流の変化に瞬時に反応して逃げる
・「C字反応」と呼ばれる、体を素早く曲げて逃走する動きは教わらずにできる反射
③ 群れで泳ぐ習性
・アジやイワシなどは、産まれたときから集団行動をとる
・これは、敵から身を守る「集団防衛」戦略としてDNAに組み込まれている
④ 適した水温・塩分濃度を選ぶ
・海水魚と淡水魚は、生まれながらに自分が生きられる水質・水温を判断して行動する
・ヒラメは低水温を好み、ハタは暖かい水域に生息するなど、生息環境の選択も本能
⑤ 産卵のタイミングと場所
・季節・潮位・水温・月齢などの変化を感知し、決まった時期・場所で産卵する
・アオリイカは春・秋に浅場へ、サケは川を遡上する
→ すべて親に教わることなく行う行動
● 魚の行動は「遺伝子」によって決まる部分が多い
✅ 釣り人が意識すべきポイントはここ:
| 行動 | 原因 | 活用例 |
|---|---|---|
| 特定の潮回りで釣れる | 産卵・回遊本能 | 春イカ・乗っ込み真鯛狙いに |
| 反射的にルアーに食いつく | 捕食本能 | ショアジギングやエギングに活用 |
| 明るさで動きが変わる | 日周リズム本能 | 朝まずめ・夕まずめの活性が上がる |
● まとめ:魚のDNA=命をつなぐ完璧なプログラム
魚は教えられずとも、
・エサを食べ
・敵から逃げ
・適切な環境を選び
・仲間と群れ
・そして繁殖する
これはすべてDNAに刻まれた**「命のマニュアル」**に従っているからです。
釣り人にとっては、このDNAに刻まれた行動パターンを理解することこそが、釣果アップの最大のヒントになります。


