■1. ウミウシとは?~海の宝石と呼ばれる軟体動物~
ウミウシは、貝殻を失った巻貝の仲間で、
鮮やかな色や独特な形を持つことで知られる海のナメクジです。
▼ 特徴
・軟体動物門:腹足綱(巻貝の仲間)
・殻が退化・消失したものが多く、やわらかい体
・色鮮やかで毒をもつ種も多い
・主にカイメン、ホヤ、藻類、他のウミウシを食べる
・背中に**外鰓(がいさい)**と呼ばれるフサフサした呼吸器官を持つ種類が多い
▼ よくいる場所
・岩礁帯の裏、潮だまり(タイドプール)、転石の裏など
▼ 代表種
・アオウミウシ
・ミノウミウシ
・シロウミウシ など
■2. アメフラシとは?~海に棲む巨大なナメクジ~
アメフラシ(雨降り牛)は、ウミウシと同じ腹足類の仲間ですが、
より大きく、体の構造が異なります。
▼ 特徴
・軟体動物門:腹足綱:アメフラシ目
・体長は10〜20cm、大型種は30cmにも達する
・背中に退化した貝殻を内包(外からは見えない)
・外敵に襲われると、紫色のインク(アメフラシ汁)を出す
・藻類(特にアオサなど)を食べる草食性
▼ よくいる場所
・潮だまり、藻場、アマモ場、干潟など
▼ 名前の由来
・春の雨の季節に現れやすく、「雨降り」に由来
・大きくて鈍重な姿から「牛」と名付けられた説も
■3. ナマコとは?~掃除屋として海底を支える棘皮動物~
ナマコは、ウミウシやアメフラシとはまったく異なる分類で、
ウニやヒトデと同じ棘皮(きょくひ)動物の仲間です。
▼ 特徴
・棘皮動物門:ナマコ綱
・体表はゴツゴツしており、触るとブヨブヨ
・肛門から白い内臓を出して外敵を威嚇(自切)する防衛術
・口で砂ごと吸って有機物を濾し取るデトリタス食性
・体には「管足」と呼ばれる吸盤のような突起で海底を移動
▼ よくいる場所
・岩の隙間、砂泥底、タイドプールなど
▼ 食用として
・マナマコなどは高級食材として知られる(酢の物、ナマコ酢)
▼ ウミウシ・アメフラシ・ナマコ 比較表
| 項目 | ウミウシ | アメフラシ | ナマコ |
|---|---|---|---|
| 分類 | 軟体動物(貝の仲間) | 軟体動物(貝の仲間) | 棘皮動物(ウニの仲間) |
| 見た目 | 小型でカラフル | 大きくて黒っぽい | 太くブヨブヨ、地味な色 |
| 大きさ | 1〜数cm | 10〜30cm | 10〜40cm以上 |
| 食性 | 肉食〜雑食 | 草食(アオサなど) | デトリタス(砂中の有機物) |
| 防御機能 | 有毒、擬態 | 紫色のインク噴射 | 内臓を出して威嚇 |
| 呼吸器 | 外鰓 | 体内の鰓 | 呼吸樹(肛門の内側) |


