釣り人の深層心理を分解すると、次のような要素が入り混じっていると考えられます。
【1】結果ではなく「過程」を楽しんでいる
・釣り人にとって、本当の目的は「魚を手に入れること」ではありません。
・自然と向き合い、自分で状況を読み、試行錯誤して釣り上げる「過程」そのものが最大の報酬です。
・たとえ釣れなかったとしても、その挑戦の過程で得られる満足感や充実感が釣り人を動かします。
【2】「自己実現」や「狩猟本能」の発露
・人間には本能的に「自分の手で獲物を得たい」という欲求が備わっています。
・スーパーで買うのは確実だけれど、「自分の腕で魚を釣った」という体験は、自己肯定感や達成感を強く刺激します。
・これは狩猟本能の現代版といえます。
【3】非日常への逃避
・現代社会は情報過多でストレスフル。
・海という大自然に身を置き、波音だけを聞きながら時を過ごすことは、日常生活とは完全に別世界です。
・釣果を問わず、海辺で過ごすこと自体が心のリセットになっています。
【4】小さな成功体験を積み重ねたい欲求
・釣りは、一回一回の「アタリ」や「ヒット」が成功体験になります。
・しかも難易度も運も絡むため、「偶然」「努力」「工夫」の絶妙なバランスで成功が訪れる。
・この偶発的な成功体験の積み重ねが、脳に強い快感をもたらします。
【5】「物語」を紡ぐため
・釣りには必ず「ストーリー」が生まれます。
・今日は天気がどうだった、潮がどうだった、エサをこう変えたら釣れた――そんな経験が、まるごと自分だけの物語になります。
・魚を買って食べるだけでは絶対に得られない「語れる体験」を求めて、釣り人は今日も海に向かうのです。
まとめると、
釣り人は「魚が欲しい」のではなく、「過程・本能・逃避・成功体験・物語」という
人間らしい欲求を満たすために海に出かけている
と言えます。


