● イカ墨料理はいつごろから使われ始めた?
イカ墨を料理に使う文化は古代地中海地域にさかのぼります。
特に有名なのがイタリアやスペインで、**イカ墨パスタ(Spaghetti al nero di seppia)やイカ墨リゾット(Arroz negro)**など、色と香りを活かした料理が中世から食されてきました。
・文献上の記録では、13世紀頃のヴェネツィアのレシピにイカ墨が登場しており、かなり早い時期から料理素材として重宝されていたと考えられています。
・日本でも、江戸時代には書道用の墨として使用された記録があり、食用というより素材としての価値が先に認識されていたようです。
● イカ墨には栄養はあるの?
はい、イカ墨にはさまざまな栄養素が含まれています。以下が主な成分です。
・アミノ酸
タウリン、グルタミン酸などが豊富。
疲労回復や肝機能の向上に寄与するとされます。
・ミネラル
鉄分、銅、マグネシウムなどを含み、貧血予防や抗酸化作用も。
・ムコ多糖類
イカ墨特有の粘り気の元で、胃の粘膜を保護する効果が期待されています。
・メラニン
黒色の主成分。抗酸化作用があるとも言われますが、栄養学的な研究はまだ発展途上です。
※ただし、1回の料理で摂取する量はごく微量なので、「栄養源として意識して摂る」というよりは「健康的なアクセント」と考えるのが現実的です。
● イカ墨は生で食べても大丈夫?
基本的には加熱調理がおすすめです。理由は以下の通り:
・雑菌や寄生虫の可能性
墨袋は内臓の一部なので、雑菌が付着している可能性があるため、生食はリスクを伴います。
・苦味や生臭さ
加熱することで旨味が引き出され、生臭さが飛ぶため、一般的な料理では火を通すのが普通です。
ただし、鮮度が非常に高く、適切に処理されたものであれば、少量を生で食べることも一部の料理人の間では行われています。
それでも、生食は慎重に。釣ったばかりのアオリイカでも、墨袋には慎重を期しましょう。
まとめ
・イカ墨料理は13世紀の地中海地域に起源があり、日本でも江戸期には使われていた
・栄養面ではアミノ酸、ミネラル、ムコ多糖などが含まれる
・基本は加熱調理推奨。鮮度が極めて高ければ生でも食される例はあるが、一般的には非推奨


