はじめに:アオリイカの鮮度は“冷やし方”で決まる
釣りたてのアオリイカは、
透き通った身とコリコリした食感、そして濃厚な甘みが魅力です。
しかし、この美味しさは釣った瞬間から始まる“冷却方法”で大きく差が出ることをご存じでしょうか?
多くの釣り人がやってしまいがちなミスが、
・真水の氷でそのまま冷やす
・クーラーボックスに直に入れて放置
・ビニール袋越しに保冷剤で冷却
実はこれらの方法では、アオリイカの身が白濁したり、ゴムのように固くなったりして、本来の味を損ねてしまいます。
本記事では、そんなアオリイカの“鮮度を守る冷却法”として注目されている
「海水氷(かいすいごおり)」の効果とその理由を、
科学的な観点と実践的な方法を交えて詳しく解説していきます。
真水の氷で冷やすと何が起こる?
アオリイカにとって真水は“毒”になる
アオリイカは海水で生きる生き物です。
その体内は約3.5%の塩分濃度(=海水とほぼ同じ)で保たれています。
そこへ突然、**塩分ゼロの“真水”**に触れると…
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浸透圧のバランスが崩れる
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細胞から塩分と水分が抜け出し、細胞が膨張
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身がブヨブヨになり、透明感が消える
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表面が白濁し、食感も悪化
つまり、真水で冷やすことは
「せっかく釣ったアオリイカを台無しにする行為」になりかねないのです。
海水氷とは?解けても“ほぼ海水”の優秀な冷却材
海水氷とは?
海水氷とは、読んで字のごとく、
✅「海水」+「氷」を混ぜて作った冷却用の氷水
クーラーの中に氷と現地の海水を入れて作る、
アオリイカや魚類の冷却に最適な環境です。
海水氷は解けても安心?
はい、基本的に海水氷は解けても“ほぼ海水”の状態に戻るため、
冷却効果が持続しつつ、アオリイカの体に悪影響を与えません。
ただし、凍結の仕組みとして:
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凍るときに真水成分が先に固まり
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塩分は凍りにくく、残った水に多く残る
という特徴があるため、
一部の氷は真水に近い状態で固まっていることもあります。
それでも、溶けて再び混ざれば自然な塩分濃度に戻るため、
安心してアオリイカの冷却に使えるのです。
海水氷の冷却がアオリイカに最適な理由3選
① 浸透圧のバランスが保てる
海水氷はアオリイカの体液とほぼ同じ塩分濃度。
そのため、細胞に余計な水分の出入りが起こらず、身の劣化を防げるのです。
これにより:
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白濁しにくい
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身が縮みにくい
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釣ったときの透明感が持続
というメリットが得られます。
② スピーディーかつ均一に冷える
通常の氷だけでは、
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接触面しか冷えない
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クーラー内の冷却にムラが出る
これに対し海水氷は、水がアオリイカの全体を包み込むため、
隅々までしっかり冷却できます。
→ 腐敗菌の繁殖も抑えられ、日持ちにも差が出ます。
③ 墨袋の破裂・変色を防げる
真水に触れるとアオリイカはストレスを感じ、
自衛反応で墨を吐いてしまいます。
海水氷はその刺激が少なく、墨袋が破れるリスクも低減。
クーラー内が真っ黒になる心配も減ります。
海水氷の作り方と現場での使い方
🎣現地での簡単な作り方
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バケツで海水を汲む
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クーラーボックスに海水と氷を入れる(目安:氷3:海水7)
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ビニール袋に入れたアオリイカを、その中に沈める(直入れでも可)
これで、簡単・確実に鮮度を守る冷却環境が完成します。
ワンポイント!
・氷が少ないとすぐぬるくなるため、余裕を持った量の氷を準備
・保冷剤との併用で持続時間アップ
・ジップロックや食品用ポリ袋でイカを個別管理すれば、墨汚れ防止にも◎
実際の釣果・味への影響は?
海水氷で冷やしたアオリイカは:
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刺身にしたときに透明感とコリコリ感が明らかに違う
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時間が経ってもドリップ(汁)が出にくい
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焼いても柔らかさが残る
実際に店舗や料理人の現場でも「海水氷で持ち帰ったアオリイカは全然違う」と評価されています。
まとめ:アオリイカは“海水氷”で冷やしてこそ美味しくなる!
✅ 真水で冷やすと → 白く濁る、身が固くなる、墨まみれ
✅ 海水氷で冷やすと → プリプリのまま、鮮度長持ち、見た目も美しい
アオリイカの美味しさは「釣ったあと」が決め手です。
たったひと手間で、釣果が“最高の一皿”に変わる感動をぜひ体験してください!
釣太郎では、海水氷ブロック1キロと3キロご用意しています。


